米政府、ウクライナに戦闘機や修理部品が供与されたと報告
アメリカ国防総省は、ウクライナに戦闘機などが供与されたと明らかにした。
航空機や修理部品を受け取った
アメリカ国防総省は19日、ウクライナ軍が航空機と、損傷した航空機を再び飛行させるための修理用部品を追加で受け取ったことを確認したと明らかにした。
国防総省のジョン・カービー報道官は、航空機を提供した国の詳細は明らかにしなかったが、新たな輸送を認め、ウクライナ軍が2週間前よりも多く、操作可能な戦闘機を持っていると述べた。
カービー氏は、アメリカ政府がウクライナに航空機を提供したわけではないとした上で、次のように述べている。
「我々は確かに、航空機の必要性を助けるために、いくつかの追加スペアパーツの積み替えを支援したが、航空機全体を輸送したことはありません」
※追記:4月20日、カービー報道官は「ウクライナが同盟国から航空機を受け取った」との発言を撤回。カービー氏は「私は間違っていた。ウクライナは他の国から航空機全体を受け取っていない」とし、「ウクライナ側は米国の調整と提供により、十分なスペアパーツと追加装備を受け取っており、2〜3週間前よりも多くの固定翼機を運用することができるようになった」と述べたという。
英は「ブリムストーンロケット」を供与
イギリスのボリス・ジョンソン首相は、19日にアメリカのジョー・バイデン大統領や他の西側リーダーとの電話(ビデオ)会談が行われた後、ウクライナに対艦ミサイルと、「ブリムストーンロケット」を含めた、ミサイルランチャーを供与すると明らかにした。
「ブリムストーン」は以前、リビアとシリアでイギリス軍が使用したことがあり、通常、戦闘機などから発射され、高速で移動する陸上や海上の目標に対して使用される。
しかし今回、ウクライナに供与される「ブリムストーン」は、車両に搭載する形になるという。
独は民間軍事会社と協力
一方、ドイツは、ウクライナからの武器支援の要求を満たすために、民間の軍備メーカーと協力すると明らかにした。
ドイツのオラフ・ショルツ首相は4月19日、ベルリンで開かれた記者会見で、「我々は、これら(武器)の引き渡しのためにお金を払うつもりだ」とし、次のように述べた。
「ドイツは、ウクライナに対戦車兵器や防空兵器を提供するために武器メーカーと協力するつもりです。我々は(ウクライナのために)物事を可能にする準備ができている」
先週ショルツ首相は、ドイツ政府が2022年の軍事援助支出を21億6000万ドルに増額すると発表し、そのうちの大きな割合をウクライナに提供する予定だと明らかにしている。
ただしドイツを含めたヨーロッパは依然として、ロシアから原油を輸入しており、1日10億ドルをロシア側に支払っているとも言われている。
またEUが取りまとめているロシアからの原油禁輸措置を、ドイツとハンガリーが阻止したとして、ゼレンスキー大統領も先日、名指しで両国を批判していた。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Mariupol ‘offered ceasefire’ for surrender; eastern city of Kreminna captured by Russia(4/19)