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ウクライナへの重火器供与に消極的なドイツ・ショルツ首相に国内で批判

ウクライナへの重火器供与に消極的なドイツ・ショルツ首相に国内で批判
flickr_Heinrich-Böll-Stiftung

ドイツの首相が、ウクライナへの武器供与に消極的だとして、国内で批判を浴びているという。

 

重火器供与に賛成は55%

 

BBCによれば、ドイツ国内で、戦車などの重火器をウクライナへ送ることを望む人は55%、反対する人は37%だという。

 

しかし中道左派のドイツ社会民主党(SPD)の党首であるオラフ・ショルツ首相は、武器供与に消極的だったとされている。

 

このため野党の保守派だけなく、同じ閣内に参加している「緑の党」や「自由民主党(FDP)」からも、ショルツ氏が武器供与にブレーキをかけていると非難の声が上がっているそうだ。

 

さまざまな方法で武器支援

 

ただしドイツ政府は、ウクライナへ戦車を供与することを否定してはいない。

 

またスロベニアは、ウクライナに旧ソ連製の戦車を送ることになったが、その見返りとして、ドイツ政府からドイツ製の戦車が供与されることになっている。またドイツの兵器を使えるように、ウクライナ兵を訓練することも明らかにした。

 

ただウクライナへの武器納入が遅れていることは認めており、納入を迅速にするために、ショルツ首相はウクライナが武器リストの中から選択し、ドイツ国内の軍事企業から購入する資金を提供すると申し出ている。

 

その武器リストの中には、対戦車兵器、対空システム、砲撃戦用の弾薬が含まれていたが、ウクライナ側が求めていた「パンツァーハウビッツェ2000(自走榴弾砲)」は含まれていなかったという。

 

ロシアからの石油輸入を年末までに停止

 

一方、エネルギー制裁についてだが、ドイツのアナレナ・ベアボック外相は先日、ロシアからの石油輸入を「年末までに」段階的に停止すると発表した。

 

バルト三国の外相とリガで記者会見したベアボック外相は、石炭輸入は夏の終わりまでに段階的に廃止されるだろうと繰り返し述べたという。

 

また同外相は、ガスの輸入は、より長い期間をかけて段階的に廃止されるだろうとし、次のように説明した。

 

「ですから、私はここではっきりと、明確に、ドイツもロシアからのエネルギー輸入を完全に廃止しますと申し上げました。夏までに石油を半減させ、年末には0にする。その後、欧州共同のロードマップで、ガスもそれに続きます」

 

ただドイツの財務省は、ロシアからのエネルギー輸入禁止は「まだ時間がかかる」との見方を示している。(了)

 

出典元:BBC:Germany steps up weapons supply amid public criticism(4/22)

出典元:BBC:Germany rules out immediate end to Russian oil imports(4/20)

出典元:The Guardian:German foreign minister defends delay in sending armoured vehicles to Ukraine(4/20)

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