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豪議会選挙キャンペーンに偽・金正恩が乱入してぶち壊しに

豪議会選挙キャンペーンに偽・金正恩が乱入してぶち壊しに
Twitter/Kieran Rooney@KieranRooneyCM

オーストラリアでは、連邦議会総選挙が今月21日に実施される。候補者は自己アピールに必死だ。そんな中、スコット・モリソン首相が自由党現職議員であるグラディス・リウ候補を応援するため、キャンペーンイベントを開いた……のはいいのだが、そこに最高指導者・金正恩の偽物が現れ、すっかり話題をさらってしまった。

 

記者会見場に金正恩

 

メルボルンで開かれたイベントの一部として、モリソン首相とリウ候補の記者会見が、Extel Technologiesという会社の1フロアで行われた。そこに、警備をどうすり抜けたかは分からないが、金正恩の偽者が現れたのだ。

 

刈り上げ頭に黒縁メガネ、襟元までボタンをかけたピンストライプのジャケットという、金正恩風の出で立ちをした男が入って来ると、会場にいたメディアの記者たちが瞬く間に集まってしまう。

 

上の動画の中で、偽者を追い出そうとする緑のシャツの男性は、モリソン首相のキャンペーンスタッフ。「失礼ですが、ここから出て行ってもらいます。選挙キャンペーンでこんな無茶苦茶は見たことがありませんよ」と言うのだが、偽・正恩は堂に入ったもの。彼に人差し指を向け、「悪いが、最高指導者に指示をするな」と命じる。そして記者たちに向き直り……

 

「私はグラディス・リウを支持している。習近平も支持している。そして彼女(グラディス・リウ)は北朝鮮政府を支持する気でいる」

 

と宣言する。

 

リウ候補は中国系オーストラリア人。以前から、中国共産党と繋がりがあるのではないかという噂があった。偽・正恩の発言は、それが伏線になっている。

 

偽者の正体は

 

彼の正体はすでに割れている。香港出身のオーストラリア人で通称ハワード(Howard) X、本名Lee Howard Ho Wun、本職は音楽プロデューサーだが金正恩のそっくりさんとして有名な人だ。

 

彼がキャンペーン会場に乗り込んだ理由は、やや興醒めなのだが、単なるゲリラパフォーマンスではない。リウ候補と敵対するDrew Pavlou候補が、アンチキャンペーンのために彼を送り込んだとツイートした。

 

リウ候補と共産圏との繋がりを印象づける目的なのだろうが、それにしても海外の選挙運動というのは、やることがエグイ。(了)

 

出典元:UPI:Kim Jong Un impersonator crashes Australian PM’s campaign event(5/13)

出典元:abc News:Kim Jong Un lookalike disrupts Australian election campaign(5/13)
出典元:MailOnline:What IS ‘Kim Jong-Un’ doing at Melbourne’s Extel Technologies? Cops startled by ‘North Korean dictator’(5/13)

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