ロシアが963人のアメリカ人を「生涯入国禁止」に、リストには死亡した人も
ロシア外務省は5月21日、「生涯入国禁止」とするアメリカ人のリストを発表した。
バイデン大統領や国務長官も対象
ロシアへの入国が生涯禁止となったアメリカ人は、963人。その中にはジョー・バイデン大統領や、アントニー・ブリンケン国務長官、チャック・シューマー上院議員、ロイド・オースティン国防長官、ウィリアム・バーンズCIA長官が含まれていたという。
21日にバイデン大統領は、ウクライナへ約400億ドルを提供する支援策に署名しているが、同じ日にロシア外務省がこの「入国禁止リスト」を発表した。
このような「入国禁止リスト」は以前も発表されていたが、対象となった人々に直接的な影響はないとみられ、ほぼ象徴的なものと考えられている。
すでに死亡していた米議員も含まれていた
しかも今回の「入国禁止リスト」には、なんと死んだ人も含まれていたという。
例えば元共和党の米大統領候補で、長く上院議員を務めたジョン・マケイン氏、2007年から2015年まで上院の多数党指導者を務めた民主党のハリー・リード氏、史上最長の42年間在職した共和党上院議員のオリン・ハッチ氏などだ。
マケイン氏は2018年8月に81歳で亡くなり、リード氏は昨年12月に82歳で、ハッチ氏は4月23日に88歳で亡くなっている。
俳優のモーガン・フリーマン氏も対象に
また963人の中には、意外な人物も含まれていた。
例えば俳優のモーガン・フリーマン氏、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏、イギリス人ジャーナリストでCNN特派員のニック・パトン・ウォルシュ氏、アニメスタジオ「ドリームワークス」の最高責任者であるジェフ・カツェンバーグ氏も、「生涯入国禁止」の対象となったという。
彼らはロシアのプーチン大統領やその政権を侮辱したとみなされ、今回入国が禁止されたと考えられている。(了)
出典元:The Guardian:Russia bans 963 Americans from country – as it happened(5/21)