プーチン大統領「新たな標的を攻撃する」、西側の長距離ロケット供与に警告
ロシアのプーチン大統領が、西側からウクライナへの新たな武器の供与について批判した。
西側諸国の武器供与に警告
プーチン大統領は6月5日、西側諸国がウクライナに長距離ミサイル(ロケットシステム)を提供した場合、新たな標的を攻撃するつもりだ、と述べたという。
彼は「我々は適切な結論を出し、我々の武器を使い、今まで攻撃しなかった目標を攻撃するつもりだ」と語ったそうだ。
この新たな目標について、詳細は語っていない。ただしこの発言は5日、ウクライナの首都・キーウに複数の攻撃が行われた数時間後になされたと言われている。
ゼレンスキー氏は東部戦線を視察
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は6月5日、東部戦線を視察。前線で戦う兵士たちを激励し、作戦状況の報告を受けたという。
ゼレンスキー大統領は、ドネツク州のバフムト地区とルハンスク州のリシャンスク地区にあるウクライナ軍の司令部と最前線の拠点を訪問。
発表された声明には「これらの地域における作戦状況や、ウクライナ軍兵士の兵站に関する報告を聴取した」と記されている。
またゼレンスキー大統領はこの日、南東部の都市・ザポリージャの前線部隊も訪問したそうだ。
スペインが戦車「レオパルド」を供与予定
ウクライナへの武器供与について、新たな動きがあった。スペイン政府が、ウクライナへ対空ミサイルと戦車「レオパルド」を供与する予定だと「El Pais紙」が報じている。
しかもスペインは、ウクライナ軍に戦車の使用方法に関する訓練も提供するという。訓練はラトビアで行われるが、そこにはスペイン軍がNATOの一員として500人の兵士を配備しているそうだ。
また「El Pais紙」によると、この訓練の第二段階はスペインで行われる可能性もあるという。
すでにスペイン国防省は、ウクライナに低空対空ミサイル「ショラド・アスパイド」の納入を最終決定しており、これまでも弾薬、個人防護具、軽火器を供給してきたと言われている。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Putin warns west he will strike at new targets as Zelenskiy visits eastern front – live(6/5)