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バイデン大統領 vs. イーロン·マスク、米経済に関する発言がエスカレートして火花散る

バイデン大統領 vs. イーロン·マスク、米経済に関する発言がエスカレートして火花散る
Wikipedia/ジョー・バイデン イーロン・マスク

世界的な大富豪であり、電気自動車メーカーの「テスラ」や宇宙開発企業「スペースX」を率いるイーロン・マスク氏と、バイデン大統領が、言葉のパンチを出し合っている。

 

事の発端は、ロイター通信がすっぱ抜いたマスク氏のメールの内容だった。

 

今後の経済に「超悪い予感」

 

マスク氏は、テスラ社の重役に宛てたメールで、今後の新規採用の停止と人員の10%削減を考えていると伝えた。その理由は、今のアメリカ経済を見ていると「超悪い予感(super bad feeling)」がする、ということだった。

 

これに敏感に反応したのが、景気・物価対策の甘さで批判を浴びているバイデン大統領だ。6月4日の記者会見で、マスク氏の「超悪い予感」についてどう思うかと記者から問われ、大統領は待ってましたとばかりメモを取り出し、こう反撃した。

 

「イーロン・マスクがそう言っている間に、フォード(自動車メーカー)は、新しい電気自動車を作るために投資を大幅に増やしている。(合衆国)中西部で、6000人を新規雇用している。旧クライスラー社である(自動車メーカー)ステランティス社も、電気自動車に同様の投資をしている」

 

 

どうやらバイデン大統領は、他社は「超悪い予感」など感じておらず、今経営規模を縮小するマスク氏は間違っている、と言いたいようだ。

 

さらに大統領は、マスク氏のスペースX社が進めている月旅行計画にクギを刺す。

 

「……だからつまり、彼の月旅行にたくさんの幸運があることを願うね(Lots of luck on his trip to the moon)」

 

Lots of Luck という英語は、皮肉で使われることが多い。たくさんの幸運が重ならないと実現不可能、というネガティブな意味合いもある。バイデン大統領はなぜこんなことを言ったのか? それにはちょっとした裏がある。

 

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NASAから巨額出資を受けるスペースX社

 

スペースX社の月旅行計画は、政府機関であるNASA(アメリカ航空宇宙局)からの巨額の資金援助によって進められている。メディアによれば、その額はおおよそ29億ドル(約3794億円)。

 

バイデン大統領の「Lot of Luck」には、その事実を思い出させる目的もあったのだろう。ストレートな言い方なら、「スペースX社がやっていけてるのは誰のおかげだと思っている!」となりそうだ。

 

マスク氏は、援助金をとめられては大変、とでも思ったのだろ、ツイッターでさっそく対応し、「Thanks Mr.プレジデント!」と謝意を表した。

 

 

政治の世界は一筋縄ではいかないものだ。(了)

 

出典元:Mashable:‘Lots of luck on his trip to the moon’: Biden rips Elon Musk on plan to cut Tesla jobs(6/3)

出典元:New York Post:It’s Joe Biden vs. Elon Musk in war of words over state of US economy(6/3)

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