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ヨーロッパ各国がEUに対し、ロシア人観光客の短期ビザを停止するよう求める

ヨーロッパ各国がEUに対し、ロシア人観光客の短期ビザを停止するよう求める
flickr_Mike G

ウクライナ戦争の長期化により、現在ヨーロッパでは、ロシア人観光客に短期ビザを発行しないよう求める動きが出ている。(アイキャッチはイメージです)

 

ビーチを訪れたいロシア人観光客も

 

実はウクライナでの戦争が始まって以来、何千人ものロシア人が短期ビザでヨーロッパに押し寄せているという。

 

その中にはロシア政府による抑圧からの脱出を求める人もいれば、夏にヨーロッパのビーチを訪れたいだけのロシア人観光客もいるそうだ。

 

このためウクライナ、エストニア、ラトビア、フィンランド、チェコ共和国などの国々は、EUに対し、ロシア人観光客への短期ビザ(シェンゲンビザ)の発行を停止するよう求めている。

 

ロシア人がウクライナ難民に嫌がらせする事件も

 

このような提案は、ロシアがウクライナに仕掛けてきた戦争に対し、抵抗せず、あるいは抵抗する気がないロシア人に対する不満の表れとしてなされた。

 

また以前にはロシア人女性が、2人のウクライナ人の難民に嫌がらせをするなどの事件も起きており、それも影響しているようだ。

 

エストニアのカジャ・カラス首相は以前、ツイッターに「ロシア人への観光ビザ発給を停止せよ。ヨーロッパを訪れることは特権であり、人権ではない」と書き込んだという。

 

しかしドイツのオラフ・ショルツ首相は、ロシア人のビザを全面的に禁止することは「想像しがたい」と述べ、この呼びかけを拒否した。

 

EUメンバーの外相らは今月の非公式会合でこの措置について議論する予定だが、ビザ発行停止をするには、EU加盟27カ国の全会一致の承認が必要となっている。(了)

 

出典元:The Guardian:‘The west doesn’t want Russians partying in the streets of Europe’: calls grow for a visa ban(8/13)

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