ウクライナの独立記念日にロシアが攻撃か?ゼレンスキー大統領が国民に警告
ウクライナのゼレンスキー大統領は、国の独立記念日を前に、今後ロシア軍による攻撃の可能性について言及。あらゆる攻撃も強力な対応で迎え撃つと述べた。
イベントなどで集まらないよう要請
8月24日は、1991年にソ連が崩壊し、ウクライナが独立を果たした日とされ、今年で31年目を迎えた。
しかしすでに首都・キーウの当局は、独立記念日の前後にロシア軍による攻撃の可能性があるとして、8月22日から25日の間、市民に対して大勢が集まる公的なイベントや集会に参加しないよう求めたという。
ウクライナのゼレンスキー大統領も、より深刻な攻撃の危険性を警告。侵攻から半年となる8月24日までに、ロシアが「特に醜い攻撃」をしようとする可能性があると述べた。
しかし同時に大統領は、23日のビデオ演説において、ロシアによるいかなる攻撃も強力な対応で迎え撃つと決意を表明したという。
「クリミアから始まり、クリミアで終わる」
また23日には、ウクライナが主催する「クリミア・プラットフォーム」の会議が、オンライン形式で開かれた。
ここには日本の岸田首相の他、イギリスやフランス、ドイツなど欧州主要国の代表、NATOのストルテンベルグ事務総長ら60近い国・機関の代表が参加し、ウクライナとの連帯を表明した。
この会議においてゼレンスキー大統領は、次のように語ったという。
「もし世界がウクライナでの戦争に疲れを見せたら、それは世界全体にとって大きな脅威となるだろう。(略)すべてはクリミアから始まり、クリミアで終わる」
その上で大統領は、クリミア半島をウクライナに返還し、同国の他の地域とともにEUの一部となることを誓った。
イギリスやトルコの首脳も同意
イギリスのボリス・ジョンソン首相もこの会議において、ビデオを通じて演説し、イギリスはロシアによるクリミアやその他のウクライナ領土の編入を決して認めないとし、次のように述べた。
「プーチンの攻撃に直面しても、ロシアがこの醜い戦争を終わらせ、ウクライナ全域から軍を撤退させるまで、我々はウクライナの友人たちに必要な軍事、人道、経済、外交のあらゆる支援を与え続けなければならない」
またトルコのエルドアン大統領も、この会議で演説し、クリミア半島をウクライナに返還すべきだ、と述べたという。(了)
出典元:The Guardian:Zelenskiy warns Russia of strong response to independence day attacks(8/23)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Putin condemns ‘despicable, cruel’ killing of Darya Dugina as Russia blames Ukraine for car bombing – as it happened(8/22)