胡錦涛氏が退席させられる直前の映像、公的な書類を巡り議論か?
中国の共産党大会の閉幕式で、胡錦涛前主席が退席させられたが、その直前の映像が公開されている。
隣の人物と書類を巡って議論
胡錦涛氏は10月22日の共産党大会の閉幕式で、突然関係者によって退席させられた。
この時の映像は注目を集めたが、今回退席させられる少し前の動画が公開され、公的書類について議論していたことが明らかとなった。
退席させられる前、胡錦涛氏は人民大会堂の演壇で、隣にいる栗戦書氏と書類を巡って話し合っていた。
その後、栗戦書氏は胡錦濤氏から書類を取り上げ、なにやら話し続け、やがて隣の習近平氏が係官を呼び、何かを指示する様子が動画に映っている。
それから間もなく、胡錦涛氏は演壇から退席させられたが、当時栗戦書氏と何が話し合われたのかは、明らかにされていない。
ネットでも名前がブロックされる
中国国営の新華社通信は、胡錦濤氏の突然の退席は体調不良によるものだと報じたが、それ以上の詳細は明らかにしていない。
また、それ以外の中国メディアも、この件について報じておらず、ネットでは胡錦濤氏の名前や、その息子である胡海峰の名前も検閲でブロックされているという。
また公の場で退席させられたことはあまりにも屈辱的なことと思われるため、中国共産党内部で胡錦涛氏の立場をめぐって、何らかのハイレベルな争いがあったのではないかとの憶測が囁かれているそうだ。
もう一人の元指導者、江沢民氏は現在96歳で、今回の中国共産党大会には姿を現していなかったという。(了)
出典元:The Guardian:Hu Jintao argued about official papers before being escorted out of congress(10/25)