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「ウクライナは早く降伏した方がいいと主張していた」英の元首相が独を批判

「ウクライナは早く降伏した方がいいと主張していた」英の元首相が独を批判
Twitter/Boris Johnson

イギリスのボリス・ジョンソン首相が、ウクライナを巡る問題について、かつてのドイツ政府の態度を批判した。

 

仏、独・伊の反応を暴露

 

ジョンソン元首相はCNNのインタビューを受けた際、「フランスのマクロン大統領は、ロシアによるウクライナへの侵略の脅威を否定していた」と述べた。

 

またジョンソン元首相によれば、当時マリオ・ドラギ氏に率いられていたイタリア政府も、「ロシアに天然ガスを強く依存しているため、(ウクライナを)助けることができない」と主張していたという。

 

さらにドイツのオラフ・ショルツ首相も、「ウクライナは長い戦争に巻き込まれるより、折れた(降伏した)方がいい」と発言していたそうだ。

 

ドイツ政府は元首相の発言を否定

 

これに対しショルツ首相のスポークスマンは、外交的な言い回しでジョンソン元首相を非難。彼の主張を否定し、次のように関係者に語った。

 

「我々は、非常に面白い元首相が、常に真実とユニークな関係を持っていることを知っている、このケースも例外ではない」

 

駐英ドイツ大使のミゲル・ベルガー氏も、この主張を支持し、ジョンソン氏の証言の内容を打ち消した。

 

以前のウクライナ大使の発言とも符合

 

そもそもジョンソン元首相の発言は、ドイツに駐在しているウクライナ大使のアンドリー・メルニク氏のコメントに似ているという。

 

メルニク氏も以前、「ドイツの政治家はロシアが侵攻する前、ウクライナが3日以内に敗北すると予想していたので、いかなる支援も無意味であると語った」と述べていた。

 

またメルニク氏は3月、ツイッターでこう主張していた。

 

「2月14日、我々はドイツの政治家たちにこう警告していた:キエフは今後数日のうちに爆撃されるかもしれない!ドイツから1万2000発の対戦車ロケット弾が緊急に必要だと、警告した。それに対する反応は、ただの嘲笑だった。とても悲しい。とても腹立たしい」

 

ジョンソン元首相はCNNのインタビューで、次のように述べたという。

 

「ドイツの見解は、もしそれ(侵略)が起こるなら、大惨事になるだろうから、すべてを早く終わらせて、ウクライナが折れるほうがいいというものだった。そのアプローチには、あらゆる種類の経済的理由があった。私はそれを支持できないし、それは悲惨な方法だと思った。しかし、彼らがなぜそう考えたのか、なぜそう感じたのかは理解できる」

 

当時、ドイツはロシアにエネルギーを多く依存しており、現在はその依存率を大幅に減らそうとしている。(了)

 

出典元:The Guardian:Germany rejects Boris Johnson’s claims it said Ukraine should fold to Russia(11/23)

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