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「新型コロナは生物兵器」ロバート・ケネディ Jr.氏の発言に身内からも批判

「新型コロナは生物兵器」ロバート・ケネディ Jr.氏の発言に身内からも批判
Twitter/Jon Cooper

民主党の大統領予備選挙に立候補しているロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が、新型コロナウイルスに関して、陰謀論めいた発言をし、ホワイトハウスや家族からも批判されている。

 

ある民族を標的にした生物兵器

 

元アメリカ大統領、ジョン・F・ケネディの甥であるロバート・ケネディ・ジュニア氏は、最近ニューヨークで開かれた夕食会の席上で、新型コロナウイルスについて言及。

 

新型コロナウイルスは遺伝子操作された生物兵器であり、アシュケナージ・ユダヤ人(ドイツ語圏や東欧に定住したユダヤ人)と中国人を避け、「ある民族を標的」にした可能性があると発言したという。

 

ロバート・ケネディ・ジュニア氏は新型コロナが「白人と黒人を攻撃するために作られた」とし、「新型コロナは特定の人種を攻撃する。最も免疫力が高いのはアシュケナージ・ユダヤ人と中国人だ」と述べ、中国による生物兵器としてのウイルス開発を主張したそうだ。

 

その様子は動画で撮影され、7月15日にニューヨーク・ポスト紙が掲載。やがて記事は、注目を集め、ホワイトハウスや彼の家族からも批判の声が寄せられた。

 

ホワイトハウスの報道官も非難

 

ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン=ピエール報道官は、ロバート・ケネディ・ジュニア氏のビデオが流出したことを受け、その発言を非難、次のように述べたという。

 

「あの動画の主張は虚偽です。卑劣なものです。あのようなことを言うことで、人種差別的、反ユダヤ的な陰謀論が生まれることを考えれば、同胞であるアメリカ人を危険にさらすことになります。同胞の市民、同胞のアメリカ人に対する攻撃です。だから、私たちが声を上げることが重要なのです」

 

彼の妹や甥も批判

 

またケネディ氏の親族も7月17日にSNSに投稿し、彼を非難。「ロバート・F・ケネディ人権擁護団体」の会長である妹のケリー・ケネディ氏は、次のように述べた。

 

「私は、兄が先週、新型コロナが民族的標的のために仕組まれたものであるという、嘆かわしい真実味のない発言をしたことを強く非難します。彼の発言は、私の信念や、ロバート・F・ケネディ人権擁護団体が50年以上にわたって権利を守り、人種差別やあらゆる形態の差別に反対してきた実績を代表するものではありません」

 

また彼女の甥で、民主党の元マサチューセッツ州下院議員であるジョー・ケネディ3世も「叔父の発言は人を傷つけるものであり、間違っている。彼の発言を明確に非難します」とツイートした。

 

一方、ロバート・ケネディ・ジュニア氏自身は声明で、次のように述べている。

 

「ニューヨーク・ポストの記事は間違いです。私は新型コロナウイルスが、ユダヤ人を逃がすために作られたなどと言ったことは一度もないし、この胸糞悪く突飛な陰謀論を明確に否定します」

 

また「ニューヨーク・ポスト紙のジョン・レヴィーン記者は、私を反ユダヤ主義者として中傷するために、このオフレコの会話を利用した。この皮肉な作戦は、私を変人として信用を失墜させ、それに関連して本物の腐敗と癒着の暴露を信用させなくするための、主流メディアの手口と一致している」とも述べている。

 

しかしロバート・ケネディ・ジュニア氏は、ワクチン懐疑論者であり、ディープステイトの存在を信じており、過去にも発言が物議を醸してきた。(了)

 

出典元:The Guardian:Family members join condemnation of Robert Kennedy Jr’s Covid remarks(7/17)

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