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G20サミットが閉幕、首脳宣言ではロシアを名指しで非難せず

G20サミットが閉幕、首脳宣言ではロシアを名指しで非難せず
X_Dr. S. Jaishankar

インドのニューデリーで開催されたG20サミット(主要20か国の首脳会議)が9月10日に閉幕し、インドは議長国としての役目をブラジルに譲った。

 

武力行使をしないよう呼びかけ

 

G20サミットでは9日、首脳宣言が採択されたが、ウクライナ侵攻に関しては直接ロシアを非難することを避けたという。

 

ただしウクライナでの人的被害を強調し、他国の領土を奪うために威嚇や武力行使をしないよう、全ての国に呼び掛けられ、「核兵器の使用や威嚇は容認できない」とされた。

 

西側諸国はサミットが開催される前、ロシアによるウクライナ侵攻を非難するよう求めていたが、ロシア側は自国を非難するようないかなる決議も阻止すると述べていた。

 

ロシアはサミットの宣言を称賛

 

ロシア代表団の団長を務めたセルゲイ・ラブロフ外相は、ロシア政府を直接批判することを避けたG20サミットの宣言を賞賛した。

 

またアメリカのジェイク・サリバン国家安全保障担当補佐官も、G20サミットの宣言を評価し、記者団に対して次のように述べた。

 

「この宣言は、国家が領土の獲得を求めたり、他国の領土保全や主権、政治的独立を侵害するために武力を行使したりすることはできないという原則を守るために、非常に良い仕事をしている」

 

ドイツとイギリスもこの宣言を評価しているが、ウクライナは「誇れるものは何もない」と非難している。

 

ウクライナ側は進展がないことを批判

 

ウクライナ外務省のオレグ・ニコレンコ報道官は、G20での首脳宣言で、ロシアを名指しして非難していないことを批判した。

 

またウクライナのドミトロ・クレバ外相は、プーチン大統領を訴追する法廷の設置や、凍結されたオリガルヒの資産の移転について進展がないことを非難している。

 

去年、インドネシアで開催されたG20サミットでは、ウクライナを侵略したロシアを名指しで非難。日本が議長国になったG7広島サミットでも、ロシアを名指しで非難している。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: ‘too early to say’ whether Ukraine’s summer offensive has failed – as it happened(9/10)

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