英政府、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」をテロ組織に指定
イギリス政府は9月15日、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」をテロ組織に指定した。
「ワグネル」を支援することは犯罪
これにより「ワグネル」は、イギリス政府が指定している78の組織と共に、非合法組織のリストに加えられたという。
また「ワグネル」に所属しているメンバーは、イギリス政府により、訴追の対象になるそうだ。イギリス内務省は声明で、次のように述べている。
「この命令は即刻発効し、ワグネル・グループに属すること、あるいはイギリス国内で同グループを積極的に支援することは、犯罪となる」
2014年に組織を立ち上げる
「ワグネル」という名前は、アドルフ・ヒトラーが愛した作曲家、リヒャルト・ワーグナーにちなんで名付けられたとされている。
アメリカ情報当局によると、ロシアのプーチン大統領と親密な関係にあった元レストラン経営者のプリゴジン氏と、元ロシア将校のウトキン氏は、2014年のウクライナとロシアの紛争中に「ワグネル」を立ち上げたという。
その後、「ワグネル」は、ウクライナや、アフリカのマリ、スーダンを含むいくつかの大きな紛争に関与してきたそうだ。
ホワイトハウスのジョン・カービー報道官によると、「ワグネル」には今年1月時点で、5万人のメンバーがいたという。
しかし今年の6月、プリゴジン氏は「ワグネル」の反乱を引き起こし、8月には乗っていた飛行機が墜落し、ウトキン氏と共に死亡が確認された。
また最近の衛星画像には、ベラルーシの首都、ミンスクの南東にあるTselの軍事基地で、「ワグネル」の戦闘員の使っていたテントが、撤去されている様子が映っていたそうだ。(了)
出典元:ABC News:Russian-backed mercenary squad Wagner Group designated as terrorist organization by UK officials(9/16)
出典元:The Guardian:Belarus’s Lukashenko proposes ‘three-way cooperation’ with Putin and Kim Jong-un – as it happened(9/15)