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トランプ大統領が15回流さないと流れないトイレに不満、環境保護基準を変更か

トランプ大統領が15回流さないと流れないトイレに不満、環境保護基準を変更か
ウィキメディア・コモンズ/Donald Trump

12月7日、トランプ大統領はホワイトハウスのスタッフミーティングで、「10回、15回と流さなければならない」トイレについて不満を述べ、水量規制の見直しを環境保護庁に指示したことを公表した。

 

1回で流れないトイレ

 

海外ニュースメディアによれば、トランプ大統領はスタッフミーティングで、トイレやシャワー、洗面所の水道設備について熱弁をふるったとのこと。メディアにはこんな言葉が引用されている。

 

人々はトイレを、1回でなく、10回、15回と流している。そのせいでかえって多くの水を使う結果になっている。環境保護庁はいま、私の指示で、こういう状況を徹底的に見直している。

 

大統領が話すトイレの不満を「官僚や職員たちは真顔で聞いていなければならなかった」と報ずるメディアもある。

 

ホワイトハウス付き記者のJeff Mason氏が、その時の写真をツイッターに投稿した。

 

トランプ氏は節水についての不満を露わにし、蛇口の水圧は足りず人々はトイレを何回も流さなければならない、と言った。また、環境保護庁に水量基準を緩めるよう指示したとも言った。彼は雨量が多い州を指して、それ(水量基準)は雨と呼ばれる、と言う。

 

エネルギー政策法で規制された水量

 

米国では、1992年にジョージ・H・W・ブッシュ大統領が署名したエネルギー政策法によって、1994年以降に建てられた家やビルのトイレで1回に流す水量が1.6ガロン(約7リットル)以下となるように規制されている。

 

現在、環境保護庁が推奨しているトイレ設備は、これよりさらに水量が少なく、1回に流すのが1.28ガロン(約4.8リットル)のもの。トイレだけでなく、水道の蛇口も1分間に出る水量が1.5ガロン(約6.8リットル)のものが推奨されている。

 

トランプ大統領は、トイレだけでなく、出のよくない手洗いシンクの蛇口やシャワーについてもミーティングで長々と不満を表明し、「新しい家やビルに行くと、そこには規制があり、誰も水を得ることができない」と言っているが、その気持ちも分からないでもない。(了)

 

出典元:Vox:Trump orders review of EPA water rules because “people are flushing toilets 10 times, 15 times”(12/7)

出典元:Metro:Donald Trump moans about having to flush the toilet 15 times instead of once(12/7)

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