アマゾンでの研究により2年間に381の新種が発見される:WWF報告
アマゾン流域での研究調査の結果、2年間に多くの新種が発見されているという報告書が発表され、注目を集めている。
2日おきに1つの新種が発見されている
その報告書を作成したのは世界自然保護基金(WWF)ブラジル支部と、マミラウア研究所とされ、彼らは先週の水曜日にその内容を発表した。
それによれば2014年から2015年にかけて、アマゾンの熱帯雨林における調査により、合計で381種の新種が発見されたという。
しかもこれは平均すれば2日おきに新種が見つかっていることとなり、それらの生物も植物や魚、爬虫類など多岐に渡るとしている。
実際に新種として発見された生物の数は以下のとおり。
特定できていなかった植物:216種
魚類:93種
両生類:32種
哺乳類:20種(そのうち2つは化石)
爬虫類:19種
鳥類:1種
1999年から2015年までは2000種以上
また報告書では1999年から2015年にかけては2000以上の新種が発見され、現在も見つかっているという事実は、まだ調査すべきものが多く残っていることを示している、と指摘している。
にもかかわらず、新たな動物や植物が人間の経済活動により危険に晒されているエリアで見つかっているとして、研究者らは報告書の中で警告を発しているとか。
政府は保護区を鉱山開発のために開放
そもそもアマゾン川流域にある熱帯雨林は世界最大の面積を誇るとされ、多様性に満ちた生物たちの生息場所として以前から注目されてきたという。
しかしブラジル政府は8月27日までに経済の刺激策として、アマゾン東部にあるRenca保護区の指定を解除し、鉱山開発のために解放するという大統領令を発表。
この地域は4万6620平方キロもあり、政府は環境保全地区と先住民保護地区以外の地域が対象と説明しているが、自然保護団体などの反対派は、過去50年間で最大の「攻撃」だとして政府を非難。裁判所も現在、大統領令の差し止めを行っているそうだ。
そして今回の報告書は、ちょうど鉱山開発に関する議論が激しく交わされているタイミングで発表されることに。
WWFブラジル支部のRicardo Mello氏は、次のように述べている。
「農地開発や森林伐採のような人間の経済活動が、アマゾンにいる動植物を危険にさらしています。このエリアで見つかった381の全ての種は、人間が破壊し続けている地域にいます。このことは私たちにはとても重要です。なぜなら、それは人間の経済活動が、それらの種を私たちが知る前に絶滅へと追い込んでいるという事実と結びついているからです」
しかしブラジル政府は、鉱山開発に関する大統領令の差し止めを解除させるため、裁判所に控訴しているという。(了)
出典元:BBC:Amazon study discovers 381 new species in two-year period(8/31)