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大きな耳のようなヒレで泳ぐ「ダンボ・タコ」の赤ちゃん、初めて撮影に成功

大きな耳のようなヒレで泳ぐ「ダンボ・タコ」の赤ちゃん、初めて撮影に成功
YouTube/Delaware Museum of Natural History

大きな耳を思わせるヒレで泳ぐ「ダンボ・タコ(Cirrate octopods)」の赤ちゃんの映像が撮影され、初めて公開された。

 

水深3000m付近に生息するタコ

 

「ダンボ・タコ」は水深3000mから4000mの地点に生息しているとされ、これまで研究するのが難しい動物とされてきたという。

 

実際、捕獲するのも容易ではなく、そのため観察するのも困難。ましてやその赤ん坊を見ることはできなかったそうだ。

 

しかし2005年、Delaware自然歴史博物館やドイツのライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学などの研究者らが「ダンボ・タコ」が孵化する様子を初めて目撃することに成功。

 

さらに今年の2月19日に研究論文を「Current Biology」で発表し、映像を公開した。

YouTube/Delaware Museum of Natural History

最初は何の卵かわからなかった

 

研究者らは2005年に大西洋北西部、New EnglandとCorner Rise海山列との間で行われた深海調査において、「ダンボ・タコ」の卵を採取。それらは珊瑚にくっつき、ゴルフボール大で黄褐色を浮かべていたという。

 

もっとも最初はこれが何の卵かは分からなかったそうだ。そして初めに採取した数個の卵の中は空で、残りの2個の卵の中にはゼラチン状のものが含まれていたとか。

 

そのうちの1つが最終的に孵化したのだが、赤ん坊が卵の外へ出るのに大きな動きはなかったという。しかも約10分後には、赤ん坊がすぐに泳ぎ始めたとされている。

 

その後、研究者らはMRIを使い、赤ん坊の体内の構造を調査。その結果、これがタコのGrimpoteuthis属に含まれる「ダンボ・タコ」だとわかったそうだ。

 

さらにMRIによる観察の結果、「ダンボ・タコ」の赤ん坊は、周囲の環境を検知し、泳ぐためのヒレをすでに持つなど、大人のように深海でも生きていける状態で生まれてきたことが明らかになったという。

 

初めて多くの人の目に触れた「ダンボ・タコ」の赤ちゃん。元気に成長して欲しいものだ。(了)

 

 

出典元:mnn:First video of dumbo octopus hatchling is surprisingly cute(2/22)

出典元:EurekAlert!:First video of ‘Dumbo’ octopod hatchling shows that they look like mini-adults(2/19)

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