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謎の沈没船、陶器に記された中国製を示す文字から12世紀のものと判明

謎の沈没船、陶器に記された中国製を示す文字から12世紀のものと判明
Facebook/Field Museum

以前、インドネシアの沖合で見つかった沈没船の年代が、積荷に記された文字によって推定された。

 

当初考えられていたより100年も古い

 

その沈没船とは1980年代に、ジャワ海のスマトラ島西方の海域において漁師によって発見された木造の商船だったが、見つかった当時はすでに崩壊し、原型をとどめていなかったという。

 

その後、フロリダ州のサルベージ会社が沈没船から積荷など7500点を回収。それらはシカゴのフィールド自然博物館やインドネシア政府に寄贈されたそうだ。

 

フィールド自然博物館の研究者らは、その後この船がどこから来たのか、いつ沈んだのかを調査。今回、陶器に記されていた文字により、当初考えられていたより100年も早い、12世紀頃のものである可能性が高まったという。

 

Facebook/Field Museum

中国製であることを示す文字

 

沈没船の積荷には数千点に及ぶ陶器やお香、樹脂なども含まれていたが、1990年代に行われた放射性炭素年代測定では、700年前から750年前(西暦1290年から1240年)のものと推定されたそうだ。

 

しかし今回発見された陶器には、「Jianning Fu(建寧府)」という文字が刻まれていた。「建寧府」とは現在の福建省、建甌市の近くにあった行政区とされ、モンゴル帝国がこの地を支配した1278年には「Jianning Lu」という名前に変更されている。

 

その結果、研究者らはこの船が13世紀よりも前、早くて1162年頃のものだと推定したという。

 

Facebook/Field Museum

最新の炭素測定法でもほぼ同じ結果

 

また今回、研究者らは最新の放射性炭素年代測定を行い、象牙や樹脂などを測定。するとやはり90年代に行った結果よりも古く、これらが800年前(1190年代)のものであることが明らかとなる。

 

もっとも700年前と800年前とでは、100年しか違わない。しかしフィールド自然博物館のLisa Niziolek氏は、この差は非常に重要だと語っている。

 

「この頃は、中国の商人が海上貿易においてより活動的な時期だったのです。つまり陸路のシルクロードよりも、海上のルートに頼っていたのです」

 

今回の研究ではフィールド自然博物館の研究者だけでなく、日本や中国の研究者らも協力したという。(了)

 

 

出典元:INDEPENDENT:‘Made in China’ label helps archaeologists solve 800-year-old mystery shipwreck(5/16)

出典元:The Field Museum:A shipwreck and an 800-year-old “Made in China” label reveal lost history

出典元:REUTERS:ジャワ海で沈没の船、積荷ラベルから12世紀後半に難破と判明(5/18)

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