モンゴルで発見された小型肉食恐竜の化石、鳥のような姿勢で眠っていた!
現代の鳥のような姿勢で眠る恐竜の化石が発見され、調査が進められた。
ほぼ完全な骨格を発掘
その化石が発見されたのは、モンゴルのゴビ砂漠とされ、古生物学者らはこの恐竜の頭蓋骨とほぼ完全な骨格を発掘したという。
発見された恐竜は、長い尾と脚、短い前肢を持つ、二足歩行の小型肉食恐竜(獣脚類)の一種であるアルバレスサウルス科(Alvarezsaurids)だと特定された。
この恐竜は眠った状態で死を迎えたと考えられるが、その姿勢はまるで現代の鳥のようだったそうだ。
実際、この恐竜は、頭を手足の上に置き、尾を体にぴったりと巻き付けた状態で発見されたという。
他の恐竜も体を丸めていた
アルバレスサウルス科は、マニラプトル科と呼ばれる、より大きな恐竜グループの一部であり、マニラプトル科には、鳥類やその近縁種である鳥に似た恐竜が含まれているという。
またモンゴルでは、以前にも2頭の恐竜、「シノルニトイデス・ヨンギ(Sinornithoides youngi)」と「メイ・ロン(Mei long)」の化石も発見されており、これらの恐竜も鳥のような寝姿で丸くなっていたそうだ。
これらの2頭の恐竜は、トロオドン科(troodontids)とされ、アルバレスサウルスよりも鳥に近い種類とされている。
研究者らは「アルバレスサウルス科の化石の発見により、初期鳥類の中でも飛べなかった近縁種の間で、このような睡眠時の行動(姿勢)が、予想よりも一般的だったことが示唆される」と報告している。(了)
出典元:CNN:Dinosaur from newfound species died in a pose that sheds light on evolution of bird behavior(11/20)