人間とボクシングする、遠隔操作型のアバター・ロボットを開発【動画】
アメリカのフロリダ州を拠点とする企業が、遠隔操作で動くロボットを開発し、その動画を公開している。
パンチを繰り出し、攻撃を避ける
その企業とはフロリダ州の町、ペンサコラを拠点にしている「IHMC Robotics」だ。この会社はロボット企業「Boardwalk Robotics」と共同で、「Nadia」という人型ロボットを開発したという。
最近公開された動画で、「Nadia」は人とボクシング・トレーニングする様子を披露。
人がかざしたグローブに向けてパンチを繰り出し、また人の攻撃を避ける動作を示した。それがこちら。
VRゴーグルで遠隔操作
実は「Nadia」は自律型ロボットではなく、VR(仮想現実)ゴーグルを装着した人間のエンジニアによって遠隔操作されている「アバター」だという。
しかも「低遅延VR遠隔操作」のおかげで、人間のオペレーターは「最も困難な操作タスクでも完全に制御」できるそうだ。
開発者のロバート・グリフィン氏によれば、「Nadia」のようなロボットは、屋内空間の移動で使用でき、階段やはしご、瓦礫などがある困難な状況でも、人間の適応力を反映できるという。グリフィン氏は、次のように語っている。
「私たちが本当に目指しているのは、爆弾処理、核の浄化、災害対応など、現在人間に頼っている危険な作業の一部を実行できるロボットを作ることです。人型ロボットには、この種のアバターとして機能する驚くべき潜在能力があります」
今月初め、「IHMC Robotics」は、ナディアが複雑な地形に取り組み、コンクリートレンガで作られたハードルを難なく乗り越える別のビデオを公開している。
ちなみに、「Nadia」という名前は、ルーマニアの有名な体操選手、ナディア・コマネチに因んで名付けられたそうだ。(了)
出典元:ABS-CBN:Fight! Robot packs a punch against human opponent(12/15)
出典元:Yahoo News:Alarming Video Shows Guy Boxing With Robot(12/2)