Switch news

知っておきたい世界のニュース

NASAが、火星サンプルリターン計画の見直しを発表

NASAが、火星サンプルリターン計画の見直しを発表
NASA

アメリカ宇宙航空局(NASA)は4月15日、火星で得られたサンプルを地球に持ち帰る計画を、見直すと発表した。

 

2040年までサンプルが戻らない可能性

 

現在、火星にはNASAの探査ローバー「パーサヴィアランス」がおり、岩石や土壌、大気、および表面物質のサンプルを収集し、特別に設計されたチューブに保管している。

 

これらのサンプルは地球へ運ばれる計画となっていたが、NASAのビル・ネルソン長官は15日、記者会見でサンプルは2040年まで戻らない可能性があると述べた。

 

独立した審査委員会の調査によれば、サンプルリターン計画の費用が、80億ドルから110億ドルかかると試算されており、コストと時間を考慮し、火星サンプルリターン(MSR)ミッションの計画を見直すという。

 

NASA Mars Exploration

当初のリターン計画とは?

 

当初の予定では、サンプルを回収する火星の周回軌道探査機(オービター)が2027年に打ち上げられ、もう1つの火星着陸船が2028年に打ち上げられることになっていた。

 

この着陸船には、ロケットと小型のヘリが搭載され、2030年に火星に到着する予定で、その後、「パーサヴィアランス」が、軽量のロケットが取り付けられた着陸船に、サンプルを運ぶことになっていたという。

 

そしてサンプルを積んだロケットが打ち上げられ、周回軌道探査機に遭遇。最終的に、探査機はサンプルを地球まで運び、2033年に帰還する計画だったそうだ。

 

搭載されたヘリコプターは、「パーサヴィアランス」がサンプルのチューブを着陸船に運べない場合、バックアップとして使用される。

 

代替計画を秋に報告するよう求める

 

しかし独立審査委員会が、NASAのサンプルリターン計画を検討し、2023年9月に報告書を提出して以来、ミッションの見通しが疑問視されてきたという。

 

報告書では、このミッションには「当初から非現実的な予算とスケジュールの期待があった」と述べられており、2027年と2028年の打ち上げは、2033年にずれ込む可能性が高いと指摘されているそうだ。

 

ネルソン長官は記者会見で、NASAとジェット推進研究所(JPL)に対し、ミッションをより迅速かつ安価に実行するための代替計画について、秋に報告するよう求めていると述べた。(了)

 

出典元:ABC News:NASA says it’s revising the Mars Sample Return mission due to cost, long wait time(4/16)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top