アイスランドの溶岩がブルーラグーンに接近、衛星が上空から撮影
2024年11月20日、アイスランド南西部のレイキャネス半島では再び噴火が起き、溶岩が流れ出した。
溶岩が東西へ伸びていく様子を撮影
アイスランド気象庁によると、20日の夜に一連の地震が起き、その後レイキャネス半島で再び噴火が発生、溶岩が流れ始めたという。
噴火は、2024年2月に起きた場所の近く、Stóra Skógfell山頂付近で発生し、亀裂から噴出した溶岩は、南にあるGrindavíkの町に向かうのではなく、東西へ流れていったそうだ。
そして現在、地熱温泉がある人気の観光地「ブルーラグーン」に迫っている。下は11月24日に、地球観測衛星「ランドサット9号」によって撮影されたものになる。
首都の光よりも明るい
下の画像は11月21日、噴火から5時間後に、気象衛星「スオミNPP」が撮影したもの。噴火のあった地点の光が、アイスランドの首都・レイキャビクの光よりも、明るく輝いているのが確認できる。
溶岩からは、主に二酸化硫黄のガスが流れ出したが、アイスランドへの航空便には影響しなかったという。
ただしこの噴火により、町の住民の一部と地熱温泉「ブルーラグーン・リゾート」が避難を余儀なくされたそうだ。
また溶岩の先端が温泉の駐車場を流れ、そこにあった小さな建物を覆ったとも言われている。
11月26日現在、「ブルーラグーン」は利用できないが、温泉に向かう溶岩の動きは鈍化しているという。(了)
出典元:NASA:Lava Nears Iceland’s Blue Lagoon(11/24)