【画像2枚】ほぼ完全体で初めて発見! 1000万年以上前にいたワニの幼体の化石とは
11月27日、ペルー国際古生物学会議にて、ペルーの砂漠で発見された、1000万年から1200万年前のものと思われるワニの幼体の化石が公開された。
ほぼ完全な化石が発見される
公開されたのは、体長約3~4メートルのピスコガビアリス(学名:Piscogavialis)の幼体の化石だ。2023年末にペルーのオクカヘ砂漠のピスコ層で発見されたもので、関節も備えたほぼ完全な状態のものだ。
ピスコガビアリスは、1998年11月に、成体のほぼ完全な化石が同じ場所で発見されている。ピスコ層で初めての爬虫類の化石であり、この時に現存するインドガビエルの近縁種であることが分かっている。
体長約3~4メートルというとかなり大きいが、ピスコガビアリスは最大で9メートルに達していたとのこと。
その化石がこちらだ。.
今後も研究を進めていく
化石の復元を指揮した脊椎動物古生物学者のマリオ・ガマラ氏は、記者発表にてこれらの標本の頭蓋骨と顎は、今日のワニやアリゲーターとは異なっていたこと、長い鼻先を持ち、完全に魚食だったことを説明している。
この発見は、ペルーの古生物学の国立統括機関である地質・鉱業・冶金研究所(Ingemmet)などによるもの。今後も研究を進めていくそうだ。
参考:Gob.pe「Ingemmet presenta fósil de cocodrilo de 10 millones de años de antigüedad」(11/27)
参考:Science Alert「Incredible Fossil Preserves a Crocodile From 12 Million Years Ago」(11/28)
参考:Springer Nature Link「The cranium ofPiscogavialis jugaliperforatus n.gen., n.sp. (Gavialidae, Crocodylia) from the Miocene of Peru」(1998/11)