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最古のアンキロサウルスの化石、体中にトゲがびっしり生えていた!

最古のアンキロサウルスの化石、体中にトゲがびっしり生えていた!
X_The Darknix

アフリカでアンキロサウルスの化石が発見され、これまでの考えを覆すものとなった。

 

ジュラ紀に生息していた化石

 

その化石は、モロッコ中部の町、ブルマーヌ近郊で発掘されたという。

 

化石は最古のアンキロサウルスの標本とされ、この恐竜は1億6500万年前(ジュラ紀後期または中期)に、現在の北アフリカの氾濫原を闊歩していたと考えられている。

 

しかしその体には棘がびっしりと生えており、この化石はアンキロサウルスの進化に関する既存の理論を覆すものとなった。

 

X_Rugops Primus

後期のアンキロサウルスの装甲は控えめ

 

このアンキロサウルスは「Spicomellus afer」と名付けられ、体長約4メートル、体重約2トンだったと考えられている。

 

アンキロサウルスは草食動物で、ジュラ紀中期から白亜紀後期(約6600万年前)にかけて生息し、ずんぐりとして動きが遅く、重装甲の体格が特徴だ。

 

しかし後期のアンキロサウルスの装甲はかなり控えめであるのに対し、「Spicomellus afer」の首の周りには釣り合わないほどの巨大なトゲがあり、また肋骨からも小さなトゲが突き出ていたという。

 

この化石は尾の先端が欠けていたが、癒合した椎骨から、尾が棍棒のような構造になっていたことが推測され、それはライバルや捕食者を攻撃するための武器として使われていたと考えられている。

 

そしてこのことは、尾を使った武器への適応が、これまで考えられていたよりも約3000万年早く進化したことを示唆しているそうだ。

 

このようなトゲの派手さは、仲間に対する優位性を示し、または求愛行動でアピールするためだったと考えられている。(了)

 

出典元:The Guardian:‘Bristling with spikes’: oldest known ankylosaur fossil found in Morocco(8/27)

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