あれ?隕石かと思ったら光が消えない!米上空で不思議な現象が目撃される
アメリカ西部の上空で、隕石の光がそのまま消えずに残ったような、不思議な現象が多くの人々に目撃された。
隕石の光が消えず、数分間漂う
この現象が確認されたのは12月19日の夕方5時30分頃(現地時間)、場所はカリフォルニア州南部とされている。
当時、空に隕石が現れて輝いたかと思いきや、その後も光は数分間も漂い続け、尻尾のような姿を上空に描いたという。
この様子は多くの人々が目撃していたらしく、また車載カメラなどで撮影された動画もSNSに投稿された。
Sorry for the defroster sound , wtf was this , Meteor ? Rocket ? pic.twitter.com/zNR4h5cPgP
— Richard (@Richifornia) December 20, 2018
My dashcam picked up what looked like an airburst meteor over San Francisco around 5.32pm today. By the naked eye, looked like a bright shooting star that exploded, leaving cloud trail that persisted for about 15 minutes, illuminated by the setting sun #meteor #SF #shootingstar pic.twitter.com/bSRdL9jnGM
— Jonathan Wibberley (@nanjido) December 20, 2018
隕石が燃え尽きた後に雲が輝く?
ツイッターでは「これはスペースXか?」と尋ねる内容も投稿されたが、実はこの日予定されていた「デルタIVヘビー」ロケットの打ち上げは中止となっていたそうだ。
またある人物は、この隕石が落下する時、数秒間緑色の光を放ち、やがてそれらが分かれていったように見えたとも語っている。
その後、アメリカ国立気象局はこれが「夜光雲」である可能性があると言及。そして隕石が燃え尽きた後、尻尾のようなものに置き換わり、それが輝き続けたのではないか、と説明している。
Anyone else see this interesting cloud feature? We saw it here at the office. #cawx pic.twitter.com/nc8xdZ5jj4
— NWS Bay Area (@NWSBayArea) December 20, 2018
From North Auburn#DeltaIVHeavy #NROL71 #CAwx pic.twitter.com/FCloVbpm33
— Lynn (@emt40ish) December 20, 2018
そもそも雲は大気の中間付近で形作られ、その層は「中間層」と呼ばれ、隕石が破壊されるエリアだという。
そして隕石が燃え尽きた時、高い位置で隕石の小さな粒子が発生。それが氷の結晶にくっつき、太陽光に反射した時、雲は鮮やかな青い靄を発するそうだ。
また研究者は「夜光雲」の増加が、気候変動によって大気中の水蒸気が増えることで引き起こされるとも記しているとか。
隕石が燃え尽きた後、今度は塵によって雲が輝くとは、なんとも不思議な現象と言えるだろう。(了)
出典元:MailOnline:Mystery of lights in the sky after abandoned rocket launch is SOLVED! Glowing cloud above Northern California was caused by a meteor entering the upper atmosphere(12/20)
出典元:USA TODAY:Twitter erupts after mysterious light seen in evening sky over Northern California(12/20)