スペインで見つかった古代ローマの硬貨、実はアナグマが最初の発見者?
以前、スペインで古代ローマの硬貨が多く発見されたが、それにアナグマが貢献していた可能性が指摘されている。
スペインで発見された209枚の硬貨
これらの硬貨は、スペイン北西部・アストゥリアス州の街、グラドにあるラ・クエスタの洞窟で、考古学者と地元住民によって発見されたという。
硬貨は全部で209枚もあり、紀元後3世紀から5世紀にかけて、コンスタンティノープル(現在のトルコ・イスタンブール)やギリシャのテッサロニキなど、遠く離れた場所で作られたと考えられている。
スペイン北部の洞窟で発見されたローマの硬貨としては、これまでで最大のコレクションであると研究者は語っているそうだ。
動物の巣穴の近くで発見
しかしこの発見に、アナグマが貢献していた可能性が指摘されている。
実はこれらの硬貨は、ある動物の巣の近くで発見されたという。研究者はこの動物を「アナグマ」と考えているが、まだ正確には分かっていない。
昨年、この地域は昨年の「フィロメナ」という嵐に襲われ、大雪に見舞われそうだ。その際、この動物は何か食べ物を見つけようと必死になって、避難所の横に開いた小さな隙間に足を差し込んだと考えられている。
その際に、この動物が硬貨を探し当てたが、その後巣穴の前に硬貨の一部を捨ててしまった。それが人間によって発見されたという。
研究者たちは今後も、この地域で発掘を行いたいと考えているが、まだ硬貨が残っているのかは、アナグマだけが知っているのかもしれない。(了)
出典元:BBC:Spain: Badger thought to have found Roman treasure(1/10)