ISSの窓に美しい氷の結晶が出現、研究者らも困惑
国際宇宙ステーションの窓に氷の結晶ができ、その写真がSNSに投稿されている。
氷の結晶の写真は史上初?
その写真を投稿したのは、ロシア人宇宙飛行士のセルゲイ・コルサコフさんだ。
彼は先月、ロシア・モジュール内の窓に氷の結晶が現れている様子を撮影、ツイッターに投稿した。
地球上なら窓に氷ができるのは普通のことだが、宇宙ステーションの窓ガラスに氷の結晶が現れたのは、おそらく史上初だと考えられ、どうしてできたのか、研究者らも困惑しているという。
Space frostwork on @Space_Station window#ISS pic.twitter.com/dOXimzkOmn
— Serg.Korsakov (@SergKorsakov) May 23, 2022
結晶は約24時間続いた
そもそもISSの窓は複数の窓ガラスで構成されており、内側の窓は空気で仕切られ、外側の窓は真空で仕切られているそうだ。
またコルサコフさんによれば、この結晶は約24時間続き、それらが溶けた後も、結露の模様が見えていたという。
ただこの結晶が窓のどこにできたのか、なぜこのような模様になったのか、詳しいことは分かっていない。
イギリス、ウォーリック大学の大気科学などの専門家である、トム・ホエール博士は次のように推測している。
「もし窓ガラスの間の空洞に水蒸気が少しあるか、あるいは宇宙ステーションから比較的湿った空気が空洞へ漏れている場合、窓の冷たくなったところに氷ができやすく、そこから内側に成長していくのかもしれません。氷の円形状は、円形の窓の形状を反映しているのかもしれません」(了)
出典元:METRO:A beautiful ice crystal formed on an ISS window but nobody knows how(6/13)