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「無意味な抵抗を止めろ」ロシア軍がセベロドネツクのウクライナ軍に降伏勧告

「無意味な抵抗を止めろ」ロシア軍がセベロドネツクのウクライナ軍に降伏勧告
Twitter/Serhiy Hayday

ウクライナ東部の重要都市・セベロドネツクの戦闘において、ロシア軍がウクライナ軍に降伏を迫った。

 

15日の朝から戦闘を止めるよう勧告

 

ロシア軍は14日、セベロドネツクで戦闘を続けているウクライナ軍に対し、15日の朝から「無意味な抵抗をやめ、武器を置くよう」勧告したという。

 

現在、ロシア軍はセベロドネツク市内の80%を支配下に置いていると考えられているが、ウクライナ軍がこの「降伏勧告」に従った形跡はないようだ。

 

またロシア軍の司令官は、15日の朝に人道回廊を設置する用意があると提案。セベロドネツクのアゾット化学工場にいる民間人を、親ロシア派が支配する地域へ避難させる準備が整っていると述べた。

 

しかしウクライナ軍は、シエフスキー・ドネツ川の対岸にあるウクライナの支配する隣町、リシチャンスクへの人道的回廊を開くよう要請。

 

ロシア側は、この要請をウクライナ軍が包囲された部隊を救うための試みとみなしており、実現には至っていない。

 

食料、水、電気の供給が減少

 

セベロドネツク市内には、まだ女性、子供、高齢者を含む数千人の民間人が閉じ込められているとみられ、食料、清潔な水、衛生設備、電気の供給が減少しているという。

 

また市内にあるアゾット化学工場内には、兵士と一緒に約500人の民間人が閉じ込められており、15日の朝、人道的回廊の可能性を使って市外に脱出する準備をしていたそうだ。

 

この脱出が成功したかは明らかになっていないが、ウクライナ側は3つの橋が破壊されても、ロシアの攻撃が収まった時間帯に市民の避難を支援している。

 

アメリカが約1300億円の支援

 

アメリカのロイド・オースティン国防長官は15日、ベルギーのブリュッセルで開かれたNATO関係国会合において、ロシア軍が東部の戦線で、長距離兵器を使用してウクライナ軍の陣地を圧倒しようとしていると述べた。

 

そしてセベロドネツクではウクライナ軍が「戦場における極めて重要な瞬間」に直面しているとし、同盟国に対し「気を緩めず、勢いを失わず」「ウクライナの自衛に対する我々の共通の関与を強化する」よう促したという。

 

アメリカのジョー・バイデン大統領も15日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行い、ウクライナに10億ドル(約1300億円)の安全保障支援を提供すると述べた。

 

アメリカの国防省によると、この支援パッケージには、榴弾砲18基とそれを牽引する戦術車両、榴弾砲用の155mm弾薬3万6000発、ハープーン沿岸防衛システム2基などが含まれるという。

 

 

NATOのストルテンベルグ事務総長も、ブリュッセルでの会合の前に演説し、同盟国はウクライナに重火器と長距離砲システムを供給し続けると述べた。

 

この支援の中身については今月末にスペインのマドリードで開かれるNATO首脳会議で合意される見通しで、この武器支援はウクライナ軍が、ソ連時代の古い武器から「より近代的なNATO基準」の装備に移行するためのものとみられている。

 

ロシアが中国との協力関係を拡大

 

一方、ロシアのプーチン大統領は15日、中国の習近平国家主席は電話で会談した。

 

会談において習主席は「すべての当事者が責任ある方法で、ウクライナの危機を解決するために努力すべきだ」と述べたという。

 

ロシア側は、「西側の違法な制裁政策により、複雑化した世界的な経済状況の中で、両国が協力関係を拡大することに合意した」と伝えた。

 

この会談を受けアメリカ政府は15日、中国のロシアとの同盟に懸念を示し、ロシアやプーチン大統領と同盟することを選択した国は「歴史の間違った側に立つことになる」と警告したという。

 

アメリカ国務省の報道官は15日、「中国は中立を主張しているが、その行動はロシアとの密接な関係にまだ投資していることを、明らかにしている」と述べた。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Ukraine ‘still holds’ Sievierodonetsk’s industrial area, mayor says, as UN warns thousands are trapped – live(6/15)

出典元:The Guardian:Sievierodonetsk evacuation continues despite loss of main bridges(6/14)

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