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オミクロン株の新たな系統「XBB.1.5」が、米英で増えつつある

オミクロン株の新たな系統「XBB.1.5」が、米英で増えつつある
flickr_NIAID

アメリカやイギリスで、新型コロナウイルスの変異株、オミクロン株の新たな系統(サブバリアント)が増えつつある。

 

感染者の約40%が、「XBB.1.5」系統

 

アメリカの疾病予防管理センター(CDC)の最新データによると、オミクロン株の新たな系統「XBB.1.5」が、すでに国内で定着しているという。

 

実際にCDCは、アメリカで確認されている新型コロナ感染者の約40%が、「XBB.1.5」系統に起因しているとし、1週間前の20%から増加していると予測している。

 

アメリカの北東部では、確認された症例の約75%が「XBB.1.5」系統であると報告されているそうだ。

 

またイギリスでも感染者の25人に1人が、「XBB.1.5」系統に感染していると言われ、12月17日までの1週間で感染した人のうち4%が「XBB.1.5」系統だったとされている。

 

他の系統と比べ重症化する兆候はない

 

CDCのバーバラ・マホン博士は、NBCニュースのインタビューにおいて、「このウイルスが他のオミクロン系統よりも重症化する兆候はない」と述べているという。

 

またアメリカでも全国的に入院者数が増加傾向にあるようだが、「XBB.1.5」がより多い地域で、より多く発症している様子は見られないそうだ。

 

ただし、「XBB.1.5」が他の系統よりも感染力が強いかどうかなどは、分かっていない。

 

他の科学者たちは、「XBB.1.5」が、ワクチンで作り上げた抗体や、オミクロン株の異なった系統への感染によって作られた抗体を、回避するのにより優れている可能性を心配している。

 

「XBB」系統の親戚

 

「XBB.1.5」は、オミクロンの「XBB」系統の親戚で、「XBB」はオミクロンの「BA.2.10.1」と「BA.2.75」系統が組み換えられたもの。

 

「XBB」と「XBB.1.5」を合わせると、アメリカにおける症例の44%を占め、他の系統の症例を圧倒しているそうだ。

 

また研究室で行われた調査では、「XBB」が以前の感染やワクチン接種による抗体を回避できることが分かっているという。(了)

 

出典元:NBC:CDC reports a new strain of omicron taking over in the U.S. (2022/12/31)

出典元:METRO:New Covid variant XBB.1.5 is ‘now behind one in 25 UK cases’(1/2)

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