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「日本人が優勝して不愉快だ」佐藤琢磨選手のインディ500優勝で差別的ツイートをした記者解雇へ

「日本人が優勝して不愉快だ」佐藤琢磨選手のインディ500優勝で差別的ツイートをした記者解雇へ
Twitter/Honda 本田技研工業(株)

5月28日、アメリカのインディアナポリス市で行われたモーターレース「Indy500」で、佐藤琢磨選手が日本人で初めて優勝し、快挙を成し遂げた。

 

しかし彼の勝利に対し、米紙のスポーツライターが差別的な発言をし、波紋が広がっている。

「日本人の優勝は非常に不愉快」

 

そのスポーツライターとは、米紙「Denver Post」で働くTerry Frei氏。

 

彼は28日の「Indy500」で佐藤琢磨選手が優勝を決めてから約1時間後に、差別的な発言をツイッターに投稿した。

 

Frei氏はツイッターで次のように述べている。

 

「特に個人を責めるつもりはないのだが、週末の戦没者追悼記念日の間に、インディアナポリス500で日本人ドライバーが優勝したことは非常に不愉快だ」

多くのユーザーが反発のツイート

 

この発言に対しツイッターユーザーの多くが反発。Frei氏に対する批判のコメントが数多く送られたという。

 

実際、ユーザーのMegan Brownさんは「特に個人を責めるつもりだが、私はあなたの人種差別主義や外国人恐怖症、そしてインディアナポリス500がどういうものかについての理解の欠如が、非常に不愉快だ」とコメントした。

 

Frei氏はその後、「このようなことは言うべきではなかった」と謝罪。さらに自分の父親とチームメートだったフットボール選手のDave Schreinerさんについて以前本で書いたと説明し、次のようにツイートした。

 

「戦没者追悼記念日のせいだったのです。第2次大戦中にDave Schreinerが沖縄で戦死したからです」

謝罪の言葉に対しても批判が

 

するとある人物が「あなたは沖縄戦で佐藤琢磨がDave Schreinerを殺したというのか?そして戦没者追悼記念日に佐藤琢磨がインディ500で勝利して、彼をあざ笑ったというのか?」と反論。

 

さらに他のユーザーも、Frei氏が「いまだに自分の発言を正当化している」として批判を多く寄せたと言われている。

 

その後、Frei氏はさらに謝罪し、自らのツイートを消去。しかし問題はこれで収まらず、ついに「Denver Post」も彼との契約を解除すると通告。「無礼なツイートは容認できない」としてFrei氏を解雇したと発表した。

 

Frei氏はこれまでも最優秀スポーツ記者に選ばれた経歴があるといわれているが、それだけに今回のことは残念な出来事といえるだろう。(了)

 

 

 

出展元:New York Post:Sportswriter slammed for ‘racist’ tweet about Indy 500 winner(5/28)

出展元:New York Post:Reporter tries to dig himself out of hole after ‘racist’ Indy 500 tweet(5/29)

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