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培養肉メーカーが絶滅したマンモスのミートボールをDNAから作った

培養肉メーカーが絶滅したマンモスのミートボールをDNAから作った
YouTube/Forged by Vow

オーストラリアの培養食肉メーカー「Vow」が、今や絶滅したマンモスの肉から作った巨大ミートボールを、オランダ·アムステルダムで公開した。

 

ゲノム解析で肉を再現

 

その巨大ミートボールは、先日、アムステルダムのNEMO科学博物館で、釣鐘形ガラスに入った状態で展示された。

 

培養肉メーカー「Vow」の研究者はマンモスのDNAを解析し、肉の味や風味を決定するミオグロビンというタンパク質の塩基配列(DNAシーケンス)をできる限り解明。欠損部分はマンモスと最も近縁のアフリカゾウのDNAを使って補い、出来上がった遺伝子を羊の細胞に注入した。そこからの培養肉を調理したのが、今回公開されたミートボールだ。

 

何千年も前のマンモスはどんな味がするのか?興味が湧くところだが、展示されたミートボールは食品としての安全チェックがまだ行われていないので、今は食べることができないそう。

 

Vow社と共同でこれを作ったオーストラリア·クイーンズランド大学のErnst Wolvetang教授は、「このタンパク質は4000年前のもので、私たちにとって全く未知のものです。ですから今すぐに食べようとは思いません。けれど、安全性が確認されれば、どんな味がするのか、ぜひ食べてみたいですね」と話す。

 

気候変動と未来の食

 

海外メディアによれば、このミートボールの展示は気候変動と未来の食物との関連をテーマにしているそうだ。国連連合食糧農業機関(FAO)によれば、1960年初頭から現在にかけて、世界の肉の消費量は倍増した。そして、その肉を生産する畜産業は、地球全体の温室効果ガスの14.5%を排出しているという。

 

Vow社の創設者であるTim Noakesmithは、メディアにこう話す。

 

「私たちは(培養肉のサンプルとして)毛の生えたマンモスの肉を選びました。マンモスは、前回の気候変動で消滅した生き物であり、いわば喪失の象徴だからです。人類がこれから大規模畜産業の業態を変えていったり、食習慣を変えたりしない限り、マンモスと同じ運命をたどることになるでしょう」(了)

 

出典元:Digital Journal:Meatball from extinct mammoth unveiled by food tech firm(3/28)
出典元:sky news:Woolly mammoth meatball – would you eat one?(3/28)
出典元:YouTube/Forged by Vow:Introducing the Mammoth Meatball | The world’s first meat made out of the extinct Woolly Mammoth(3/28)

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