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スーダンでクーデターか?国軍と準軍事組織が激しい戦闘、民間人も犠牲に

スーダンでクーデターか?国軍と準軍事組織が激しい戦闘、民間人も犠牲に
Twitter/Sinnaig

アフリカ中部にあるスーダン共和国で4月15日、国軍と準軍事組織が各地で激しい戦闘を繰り広げた。

 

首都でも戦闘、人々には屋内待機

 

スーダン国軍(SAF)と、準軍事組織の「即応支援部隊(Rapid Support Forces:RSF)」は15日の午前9時から、各地で銃撃戦を繰り広げたという。

 

この衝突は、RSFが支配するダルフール北部、西部、南部から全国的に広がったそうだ。

 

RSF側は、首都ハルツーム(Khartoum)の北にあるメロウェ空港やその他の戦略的な場所を占領したと主張。メディアも、メロウェ空港の戦闘で、軍の兵士45人が負傷したと伝えている。

 

また首都のハルツーム州でも戦闘が続いているらしく、スーダン空軍はRSFの活動を調査するとして戦闘機を出撃させ、人々に対して屋内にとどまるよう指示した。

 

戦闘のきっかけとは?

 

スーダン軍(SAF)のAbdel-Fattah Burhan司令官によれば、RSF軍がまずハルツームの南で軍に「嫌がらせ」をし、衝突の引き金になったという。

 

またBurhan司令官は、RSFが首都にあるハルツーム空港に侵入し、一部の飛行機に火をつけたと非難している。

 

ただし軍本部やスーダン大統領府である共和国宮殿を含むすべての戦略的施設は、軍の支配下にあるとし、県内全域からハルツームへさらに兵力を投入すると述べた。

 

一方、RSFのトップであるMohammed Hamdan Dagalo将軍は、SAF がRSFの部隊を取り囲んで戦闘を始めたと非難。「この犯罪者(Burhan将軍)は、この戦闘を我々に強要したのだ」と語ったという。

 

ただしDagalo将軍は、今後数日で戦闘は終結するとの見方を示した。

 

25人が死亡し、183人が負傷

 

スーダン医師団よれば、スーダン全土で続いている衝突で、少なくとも25人が死亡し、183人が負傷したという。

 

ただし医師団は、死傷者全員が民間人であるかどうかを判断することはできないとしている。

 

これまでのところ、ハルツーム空港で2人、近隣のオムドゥルマンで4人、ニャラ市で8人、エルオベイド市で6人、エルファシャーで5人が死亡したそうだ。

 

軍事クーデターを繰り返す

 

スーダンでは2019年に軍事クーデターが起き、独裁体制を敷いていたOmar al-Bashir前大統領が失脚。

 

その後、軍と民主派勢力が「共同統治」で合意し、民政移管(民主化)を進めていたが、2021年にはスーダン軍のBurhan司令官が、首相や閣僚を拘束してクーデターを起こし、再び権力を掌握した。

 

これに抗議する市民の活動が続いていたが、軍は弾圧を行い、少なくとも100人以上が殺害されたという。

 

また今回の争いは、RSFをSAFに統合するタイミングで起きたと考えられている。(了)

 

出典元:The Guardian:Sudanese air force urges people to stay indoors as doctors union says at least 25 dead – live(4/15)

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