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「ロシアは戦略的、作戦的、戦術的にも負けた」米軍制服組トップが発言

「ロシアは戦略的、作戦的、戦術的にも負けた」米軍制服組トップが発言
flickr_U.S. Secretary of Defense

アメリカ軍制服組のトップであるマーク・ミリー統合参謀本部議長は、記者会見でウクライナ侵攻におけるロシア軍の状況について発言した。

 

「要するに、ロシアは負けた」

 

ミリー統合参謀本部議長は2月14日、ロイド・オースティン国防長官との共同記者会見で、「プーチン大統領は、約1年前に軍に侵攻を命じた時、ウクライナをすぐに打ち負かせると考えていた」と発言した。

 

その上で「(プーチンは)間違っていた。ウクライナは自由のままだ。彼らは独立を保っている。NATOとその連合はかつてないほど強力になった」とし、次のように述べた。

 

「今や、ロシアは世界の除け者であり、世界はウクライナの勇気と回復力に感化され続けている。要するに、ロシアは負けたのだ。戦略的、作戦的、戦術的に負け、戦場で莫大な代償を払っている」

 

ウクライナ軍がバフムトの橋を破壊か?

 

一方、ある報道では、ウクライナ軍が東部の都市、バフムトの近くで橋を爆破したと伝えているという。

 

橋の爆破は、この地域からウクライナ軍が撤退する可能性を示唆するものだが、ウクライナ側は、バフムトから撤退する意向を否定しているそうだ。

 

すでにバフムトでは6カ月間も激しい戦闘が続いており、ウクライナ側も備蓄が減少しているとも言われているが、バフムトからの撤退はロシア軍に象徴的な勝利をもたらすことになると考えられている。

 

ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者であるエフゲニー・プリゴジンシ氏も、バフムトでの戦闘は「まだ終わっていない」と主張。ウクライナ側が1日に最大500人の新しい戦闘員で補強していると述べた。

 

また「バフムトは明日には占領されないだろう。(略)我々は近い将来、祝うことはないだろう」とも語ったという。

 

アメリカ国家安全保障会議のジョン・カービー報道官も、ロシア軍がここ1、2日、バフムトへの攻撃で少しずつ前進しているが、陥落するかどうかは不明だとの見方を示した。

 

また「バフムトがロシア軍によって陥落しても、戦争全体に戦略的な影響を与えることはないだろう」と付け加えたという。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Putin has already lost ‘strategically, operationally and tactically’, says US general – as it happened(2/14)

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