NASAの「キュリオシティ」が火星で、魚の背骨のような岩を発見
NASAの火星探査ローバーが、地表に奇妙なものを発見し、さまざまな憶測が飛び交っている。
ゲールクレーターの底で撮影
NASAの火星探査ローバー「キュリオシティ」は、地球時間の4月1日、ゲールクレーターの底で、ある物を撮影した。
その写真には。トゲまたは魚の背骨のようなものが、岩から突き出ている様子が映っていたという。
宇宙生物学者のNathalie A. Cabrol氏は、この岩の写真をTwitterで公開。「20年間火星を研究してきたが、今まで見た中で最も奇妙な岩だ」とコメントした。それがこちら。
In 20 years of studying Mars, that’s the most bizarre rock I have ever seen. I cannot wait to have a microscopic image of this one…It is part of a Gigapan of Gale crater that you can see here: https://t.co/LxljtDHyIl pic.twitter.com/wHhn1ckqjL
— Nathalie A. Cabrol (@shasta721) April 10, 2023
ネット上で憶測が飛び交う
この写真を見た他のユーザーらも反応し、ネットでは、さまざまな憶測が飛び交っている。
ツイッターユーザーのMartin Weil氏は「非常に長い時間、緩んだ砂の上に風が吹けば、私たちに知られているあらゆる幾何学的な形が最終的に作られるかもしれない」とコメント。
また女性の「カブロル」さんも「たくさん浸食された後の、波紋の跡である可能性が高い」と述べている。
一方、「@Dottysaccount」さんは「自然の岩盤である(と考える)ことは難しい」と主張した。
他にも「非常に崩れやすい魚の脊椎骨のようだ」「魚の化石」「サバの切り身」「先史時代の生き物の骨格」などといった意見が寄せられている。
— D. Stamos/Helodriver (@SpacecoastPix) April 11, 2023
NASAのAndrew Good氏は、次のように説明している。
「火星で撮影された多くの奇妙な写真の最も単純な説明は、数十億年前、火星に水が流れたとき、その水の一部が岩にしみ込み、より硬い鉱物を一緒に運んできたというものです。これらの鉱物は岩に沈殿し、砂が風で舞い上がり、周りの柔らかい岩を削り取るという長い年月を経て、露出してきたのです」
ゲールクレーターは、長さが154kmにも及び、もともとは湖だったが、35億年から38億年前に干上がったと考えられている。(了)
※「GigaPan」というサイトでは、火星の大きな写真が写っており、そこで今回の岩を探すことができる。ぜひ、試してみてはいかがだろうか。
出典元:MailOnline:NASA’s Curiosity rover spots a strange bone-like rock on Mars – as one expert calls it the most bizarre structure she’s EVER seen on the Red Planet(4/13)