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ワシントン条約の会議において、初めてキリンが国際的な保護の対象へ

ワシントン条約の会議において、初めてキリンが国際的な保護の対象へ
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絶滅が危惧されている数百に及ぶ動物たちを保護する、新たな取り決めが合意された。

 

貿易取引を規制することで保護

 

この合意がなされたのは、8月17日から28日まで、スイスのジュネーブで開かれていた国連の「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約・CITES)」の締約国会議おいて。

 

そこでは国際的な貿易取引を規制することで、絶滅が危惧されている動物たちを保護する新たなルールが決定されたという。

 

特にキリンは新しいリストに加えられ、今回初めて国際的な保護が受けられるようになった。

 

関心が向けられていなかったキリン

 

そもそもゾウ、ライオン、サイなどの壊滅的崩壊に対して行動が呼びかけられていたのに対し、キリンの危機的状況にはあまり関心が向けられてこなかったという。

 

しかし生息地域の縮小や密猟、アフリカ諸国で相次ぐ内乱により、1985年の15万5000頭から2015年には9万7000頭まで減少。その数が30%から40%も激減したため、国際自然保護連合(IUCN)によって特に保護が必要な種に分類されてきたという。

 

2010年のIUCNのレッドリスト(絶滅の恐れのある野生生物種のリスト)では、キリンは「低危険種」と位置づけられていたが、その6年後には絶滅危惧種の1段階下の「危急種」となる。

 

そして今回、ワシントン条約の附属書IIにキリンが加えられたことで、動物保護の活動家らは、将来にわたってキリンを保護するのに役立つと期待している。

 

附属書IIに掲げられた種は、絶滅のおそれはないが、その種やその種由来の材料が違法な手段で捕獲や採取、取引が行われるのを規制される。このため附属書IIに掲げられた種の商取引の際には、輸出国の輸出許可書が必要になるという。米国人道協会のAdam Peyman,は次のように語っている。

 

「キリンにたいしてCITESの附属書IIの保護を守ることは、このすばらしい動物に生き残るための必要なライフラインを与えることになります」

 

500種の動物も保護の対象に

 

締約国会議は3年ごとに開かれ、動物から得られる副産物の取引を規制することによって、絶滅が危惧されている種を守るための条約を実行するために、世界中から代表団が集まってきたという。

 

そして先日行われた会議では、183名のメンバーがカワウソやアゲハチョウ、パンケーキガメを含む500種以上の動物たちの保護のために集まり、法案を通過させたそうだ。CITESのIvonne Higuero氏は次のように語っている。

 

「CITESは野生動物に関する国際的な貿易のルールを取り決めました。これは急速に失われつつある生物多様性に対応し、確実に持続性をもたらすためには強力なツールなのです。今回の会議では、現在あるルールや基準を強化し、人間の行動によって脅威にさらされている動物や植物をリストに加えることで、それらに対するCITES体制のメリットを拡大することに焦点をあてました」(了)

 

 

出展元:Good News Network:For the First Time Ever, Giraffes Are Given International Protection at Historic Geneva Summit(8/27)

出展元:TIME:Giraffes Move Closer to Endangered Species List as Nations Move to Regulate Trade of Body Parts(8/22)

出展元:BBC:キリンがいなくなる? IUCNが絶滅危惧種リストに(2016/12/8)

出展元:時事通信:キリンに忍び寄る「静かな絶滅」の脅威(8/23)

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