雲の上にサーチライトが?稀有な気象現象「クラウンフラッシュ」が撮影された
非常に珍しい「クラウンフラッシュ」がアメリカで撮影され、SNSでシェアされている。これは、雲の上から監視用のサーチライトが発せられるように見える、非常に珍しい気象現象だ。
クラウンフラッシュ
クラウンフラッシュは、雲の上層部に集まった小さな氷の結晶が帯電し、電磁場の変化に伴って太陽光の反射が変化することで発生すると言われている。
ギネスブックによると、クラウンフラッシュが学術的に最初に記述されたのは1885年のことだそう。また、Wikipediaによると、1971年に科学雑誌「Nature」の中でわずかに言及されたことがあるものの、「この現象は稀であり、十分に文章化がなされていない」とのこと。
このクラウンフラッシュがアメリカで撮影され、James Spannさんという気象学者が、4月29日にツイッターに動画を投稿した。フロリダ州のマイアミビーチで撮影されたものだという。雲から発する光の柱が、素早く周囲を照らしているように見える。まるで雲の上に誰かがいるようだ。
Spotted over Miami Beach today… video from Leland Randleman. What do you think? pic.twitter.com/2BBiFCyC6g
— James Spann (@spann) April 28, 2023
気象学者たちも驚いた
海外メディアによれば、他の気象学者たちもこの動画には驚いているそうだ。ツイッターに上がったコメントが紹介されている。
このような現象は誰も目にしたことがない!なんと壮観な光学現象だろう。私自身初めて聞くことだ。気味が悪いが……気に入った。ーーTomasz Schafernaker(BBC放送の気象学者)
テキサス州ダラス・フォートワース地域の気象学者も「これまでクラウンフラッシュについては聞いたことさえなかった。もちろん見たこともなかったが、素晴らしい」とコメントしている。
また、メリーランド州のDan Satterfieldさんという気象学者は、「私は9年前に、潮風で雷雲が発生した時、(クラウンフラッシュを)この目で見たことがある。それはとても明るい光で、数分間続いていた」と書き込んでいるそうだ。(了)
出典元:The Western Journal:Strange Phenomenon Seen over US Is Caught on Video: Shaft of Light Whips Over the Clouds(4/30)
出典元:Wikipedia:クラウンフラッシュ