インドネシアで発見された「ホモ・フロレシエンシス」の顔、最新技術で復元
インドネシアで暮らしていた、背の小さい人類の親戚の顔が、最新技術によって蘇った。
頭が異常に小さく、身長も低かった
その人類の親戚とは、「ホモ・フロレシエンシス(Homo floresiensis)」だ。
「ホモ・フロレシエンシス」は約5万年前にインドネシアのフローレス島で暮らしていたとされ、その骨格は、2003年に考古学者によって、島の「 Liang Bua」と呼ばれる大きな洞窟で発見された。
しかし良く調べてみると、その個体(恐らく女性)は頭が異常に小さく、身長も低く、106cmしかなかったという。
そこで研究者らはこの個体を、人類の祖先であるホモ・エレクトスから枝分かれした別の種、「ホモ・フロレシエンシス」として分類。その後、「ホビット」というニックネームが付けられるようになった。
人類とチンパンジーの頭蓋骨を比較
「ホモ・フロレシエンシス」の骨格はこれまで14体発見されており、今回「Liang Bua 1」と呼ばれる約1万8000年前の女性の頭蓋骨を使い、3D技術によりその顔が復元された。
作製するにあたり研究者は、まず保存状態の良いホビットの頭蓋骨のCTスキャンを、ホモ・サピエンスの男性の頭蓋骨のスキャン、およびチンパンジー(Pan troglodytes)の頭蓋骨のスキャンと比較したという。
ブラジル人のグラフィック専門家であり、共同研究者のシセロ・モラエス氏は、次のように語っている。
「私たちは、ホモ・フロレシエンシスの頭蓋骨の構造を、人とチンパンジーのものを適応させるために変形させ、ホビットの顔がどのようなものかを知るために、データを挿入したのです。(ホビットの)頭蓋骨はほぼ完全で、眉間と鼻骨の部分の小さなパーツが欠けていますが、幸いなことに、解剖学的手法の助けを借りてそれらをデザインすることができました」
2種類のバージョンを作成
研究者らは最終的に2種類の顔のイメージを作成。1つ目は、鼻の幅が広い猿のような個体の白黒画像で、2つ目は、顔に毛があるバージョンとなっている。
モラエス氏は、次のように語っている。
「大雑把に言って、ホモ・フロレシエンシスはおそらく現代人よりも鼻の出っ張りが少なく、口元は我々よりも少し突き出していて、脳の容積はかなり小さかったのです。最終的な外見は、私たちを大いに驚かせました」
この研究論文はまだ査読を受けていないようだが、6月6日にネット上で公開されている。(了)
出典元:Livescience:See the face of the ‘Hobbit,’ an extinct human relative(6/27)
出典元:METRO:Human ‘Hobbit’ ancestors lived on Earth 50,000 years ago. Now we know what they looked like(6/30)