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これまでで最も大きく変異したと考えられる新型コロナウイルスの株が、インドネシアの患者から検出された。

スパイク・タンパク質に影響

そのウイルス株は、新型コロナ・デルタ株の変異型で、ジャカルタの患者から綿棒で採取したものから検出されたという。

オミクロン株が約50の変異を遂げたのに対し、この新しい変異株は113の変異が認められたそうだ。

これらのうち37の変異は、SARS-CoV-2ウイルスの表面に見られる、スパイク・タンパク質に影響を及ぼしているという。

「我々を驚かせ続けている」

スパイク・タンパク質はウイルスがヒトの細胞に付着し侵入するのを助ける役割を担っている。

またスパイク・タンパク質は、多くの新型コロナ・ワクチンの標的でもあり、身体の免疫系にこれを認識させ、攻撃するように教えることで機能する。

イギリス・ウォーリック大学のウイルス学者、ローレンス・ヤング教授は「MailOnline」紙の取材に対し、新たに発見されたウイルス株が、今後他の人に感染する可能性があるかどうかは不明だと語っている。

また同教授は、この変異株が定着するには、オミクロン株の子孫のような、現在流通している他の亜種を打ち負かす必要があるとし、次のように述べている。

「最も恐れているのは、このような新しい変異株が静かに出現することです。このウイルスは我々を驚かせ続けており、自己満足は危険です。ウイルスが蔓延し、変異を続ければ、最も弱い人々に深刻な感染をもたらすのは必至であり、感染による長期的な結果の負担に苦しむ人々も増えるでしょう」

「異常に変異している」

レディング大学のウイルス学者であるイアン・ジョーンズ教授も、「この新しい変異株は、異常に変異している」とし、次のように語っている。

「新型コロナは常に変異しているが、慢性的な感染は、ヒトの免疫系に侵入するために、より適応を促す可能性が高まります。慢性感染に対する懸念は、すでに免疫を獲得している個体でウイルスが変異することです」

この新しい変異型は、今年の7月初めに世界的なデータベース「Covid genomics database」に登録されたという。（了）

出典元：MailOnline：Scientists discover the ‘most mutated Covid variant ever’ lurking in a patient in Indonesia(7/28)

出典元：METRO：Scientists find ‘most mutated’ and ‘most extreme’ Covid variant ever in patient(7/28)