ドイツで発見された3億年前のクモの化石、足に毛まで残っていた!
ドイツで最古と思われるクモの化石が発見され、非常に保存状態が良いことが明らかになった。
足の毛、爪まで保存されていた
その化石は、ニーダーザクセン州オスナブリュック近郊にある、ピースベルク採石場で発見されたという。
このクモは3億1000万年から3億1500万年前のもので、発見者であるティム・ヴォルタービーク氏にちなんで「Arthrolycosa wolterbeeki」と命名された。
このクモの体長はおそらく約1センチで、足の長さは約4センチ。しかし糸を吐く吐糸管や、足の毛、爪の詳細までわかるほど、よく保存されていたそうだ。
ドイツで最初の古生代のクモ
これはドイツで発見された最初の古生代のクモで、次に古いのは中生代(ジュラ紀)のものとされている。
今日、クモは世界中に広く生息しているが、3億年以上前には、あまり一般的ではなかったようだ。
クモが現代のグループへと大きく進化を遂げたのは、おそらく中生代の後半、昆虫の進化と並行して、クモが空中を飛ぶ昆虫を捕らえるために様々な種類の巣を作り始めた頃だと思われるという。
このため3億年前のクモは非常に珍しく、これまで世界で確認されたのは、石炭紀に生息していた12種のクモだけだったとか。
それらの化石が発見された場所は、フランスやチェコ共和国、ポーランド、アメリカとされている。(了)
出典元:METRO:Scientists stumble across 300-million-year-old spider that still has hair on its legs(8/10)