トルコで300万年もひそかに暮らしてきた、2種類のモグラの新種を発見
トルコの山岳地帯で、人知れずに暮らしてきた2種類のモグラが確認された。
DNA技術を用いて確認
その2種類のモグラとは「タルパ・ハッカリエンシス(Talpa hakkariensis)」と「タルパ・ダビディアナ・タトバネンシス(Talpa davidiana tatvanensis)」だ。
このモグラたちは、トルコ東部の山岳地帯で300万年もの間、発見されずに生息していた可能性があるという。
研究者たちは最先端のDNA技術を用いて、この新しい動物が他のモグラとは生物学的に異なることを確認したそうだ。
トルコ・米英の研究者が調査
この研究は、トルコのOndokuz Mayis大学、アメリカのインディアナ大学、イギリスのプリマス大学の研究者によって行われた。
今回の研究論文の筆頭著者であるプリマス大学のデービッド・ビルトン教授は、これまでに80種近い新種の動物を同定しており、次のように述べている。
「今日、哺乳類の新種を見つけるのは非常に珍しいことです。哺乳類で確認されている種は、世界中で6500種ほどで、それに比べて甲虫類は40万種ほどが知られており、地球上には100万から200万種が生息していると推定されています」
「タルパ・ハッカリエンシス」は、トルコ南東部のハッカリ地方で発見され、「タルパ・ダビディアナ・タトバネンシス」も南東部のビトリス近郊で発見されたという。
どちらも夏は最高気温50度、冬は2メートルの雪に埋もれて生き延びることができるそうだ。(了)
出典元:METRO:New animal species found in Turkey could have been hiding there for millions of years(8/11)