「別の惑星に生命がいる可能性はある」NASAのトップが発言
アメリカ航空宇宙局(NASA)のビル・ネルソン長官は先日、地球外生命に関して、自身の見解を述べた。
「個人的な見解では、Yesだ」
ネルソン氏は9月14日、未確認異常現象(UAP)と呼ぶUFOに関する1年にわたる調査結果を発表した後、自身の考えを述べた。
記者会見でネルソン氏は、「何十億もの銀河に何十億もの星があるのだから、もうひとつの地球が存在する可能性は十分にある」と認めたという。
さらにネルソン氏は「その大きさを理解するのが難しいほど広大な宇宙に生命が存在すると思うか、と問われれば、私の個人的な見解では、Yesだ」と述べたそうだ。
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— Bill Nelson (@SenBillNelson) September 14, 2023
可能性は1兆分の1
ただしネルソン長官によれば、NASAの科学者は地球に似た別の惑星に生命が存在する可能性は「少なくとも1兆分の1」だと考えている、とも述べたという。
NASAの委託を受けた独立チームは、33ページに及ぶUAPの調査報告書の中で、NASAに対しUAPに関する情報収集の努力を増やし、国防総省がUAPを発見する手助けをする上でより大きな役割を果たすよう求めたそうだ。
16人のメンバーで構成された独立チームは、人工知能や機械学習などの技術が、UAPを含む稀な事象を特定するために不可欠であると指摘した。
UAPに関して科学へシフトさせたい
NASAは去年、UAPなどの正体不明の現象について専門家を集めたチームを立ち上げ、調査を進めてきた。
14日に発表された最終報告書では、正体不明の現象の多くが気球や航空機、自然現象などとして説明できることが分かったとしつつも、説明できない現象に対しては、科学的な結論を出すには必要なデータが足りないと指摘した。
NASAは、説明のつかない目撃情報を積極的に捜索することはないようだが、ネルソン長官は「我々は、UAPに関する会話をセンセーショナリズムから科学へとシフトさせたい」と語り、オープンで透明性のある調査方法を約束したという。(了)
出典元:METRO:NASA boss says he believes aliens could exist during UFO conference(9/14)