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パリの超高級ホテル、1万点もの備品をオークションにかけるとして話題に

パリの超高級ホテル、1万点もの備品をオークションにかけるとして話題に
Ritz Paris

パリの歴史ある有名ホテルが約1万点もの備品をオークションにかけるとして、話題となっている。

 

改装に伴いオークションにかけられる1万点の備品

 

オークションに出品するとして話題となっているのは、超高級ホテル「Ritz」。

 

 

同ホテルは高級ホテルとしての評判もさることながら歴史も非常に古く、過去には米国人作家のアーネスト・ヘミングウェイや、フランス人作家のマルセル・プルースト、さらにはココ・シャネルが居住していたことでも知られる。

 

一方、ホテルは4年間にも及び集中的な改装を行い、2016年6月にリニューアルオープン。今回のオークションはそれに伴うものとなっている。

 

ホテルの備品は、今月17日から21日の日程で、オークションにかけられるという。

 

これには既に海外の資産家も注目をしており、競売人の一人Stephane Aubert氏は「オークションについての問い合わせを行ってきた最初の顧客はテキサス州の米国人でした。また我々は複数のオーストラリア人とも連絡を取っています」としている。

 

https://twitter.com/swissifg/status/983636019818921985

 

オークションに出品予定の備品とは?

 

今回オークションにかけられる備品には、どんなものがあるのだろうか。

 

先週末に公開された3500組にも及ぶ備品には、ホテル内のバー「Hemingway」で使用された椅子や、19世紀に製作されたバスタブ、さらにはソファやハープなど、様々なものがあったという。

 

 

さらにホテルのロゴ入りのバスローブやスリッパ、テーブルクロスといった比較的安価なものも含まれており、テーブルクロスは100ユーロ(約1万3000円)からの入札が予定されているという。

 

一方で高価なものになると、ホテルのロビーに置かれていたニンフをかたどった燭台は、1万ユーロ(約132万円)からの入札が予定されているとのことだ。

 

 

数々の歴史的瞬間に立ち会ってきたホテル

 

1898年にスイス人実業家Cesar Ritzによって開設されたホテルは、数々の歴史的瞬間に立ち会ってきた。

 

 

第二次世界大戦の最中である1940年には、ホテルはパリを占領したドイツ軍の拠点となってしまうが、ホテル内のバーではレジスタンスによる諜報活動も行われていたという。

 

またパリ解放の際にはへミングウェイが一人でホテルのバーへと乗り込み、セラーを解放したというエピソードも残されている。

 

比較的近年の事件としては、ホテルに滞在していた英国のダイアナ妃がパパラッチの追跡により、トンネルで事故を起こして亡くなるという悲劇も起きている。

 

数多くの歴史に彩られたホテルRitz。お金に余裕があれば、そんなホテルと共に時を過ごしてきた備品の数々を手に入れて、過去の歴史に思いをはせてみるのも一興かもしれない。(了)

 

出典:The Local France:Paris Ritz puts 10,000 pieces of luxury furniture and decor up for sale(4/13)

出典:『歴史の証人 ホテル・リッツ 生と死、そして裏切り』権力の交点となったホテルでの魅惑的な群像劇」

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