脳の錯覚か?左右に移動しても顔を向けているように見えるキリスト像がユニーク
右へ行っても左へ行っても、常に顔をこちらに向けているような不思議な像が公開されている。
常に顔をカメラに向けているように見える
それは石に彫られたキリスト像で、RedditユーザーのBobby Thellereさんによって、ネット上に動画として公開された。
その映像には左右に移動しても、なぜかキリストの顔が常にカメラの方を向いているように見える様子が映っている。
この像が撮影された場所や日時は明らかにされていないが、動画は8月1日に公開されてから約2万8000回も再生されているとか。
実はこの像は凹型で彫られていた
英メディアのMailOnlineによれば、キリスト像がいつも顔をこちら側に向けているように見えるのは脳の錯覚によるものだという。
そもそも人間の脳は人の顔が立体で凸型だと分かっているため、常にそのように理解し、予想と合うよう目に映っているものを処理するそうだ。
この傾向は非常に強いらしいのだが、実はこのキリスト象は凹型として彫られている。これにより認識を変えるため多くの異なった合図に沿って、脳が騙されてしまうという。
脳が混乱をきたし整合性を取ろうとする
具体的に言えば、もしこの像が通常の顔のように凸型になっていれば、見る人が左へ移動した場合、像の右の頬が多く見える。逆に左の頬の見える範囲は小さくなるはず。
ところがこの象は凹型になっているため、左へ移動すると、逆に像の右の頬は見えにくくなり、左の頬の見える範囲が大きくなる。
これにより脳が混乱をきたし整合性を取ろうとして、「左の頬が見えるのは右を向いているからだ」と考え、キリスト像が見ている人の方へ顔を動かしているにちがいないと錯覚を起こすという。
これに似た錯覚を捉えた動画も紹介されている。下の2つの動画も、やはり凹んだ顔を凸型に感じてしまう例を表している。
さらにこちらの動画は恐竜が動いていないのに、こちらを向いているように見えてしまう。
なんともユニークな現象だが、そう考えると、日常生活の中でも脳は意外と錯覚を起こしているのかもしれない。(了)
出典元:MailOnline:What do YOU see? Eerie optical illusion appears to show Jesus turn his head to watch you… but it doesn’t work on everyone(8/3)