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スキー事故をめぐる裁判で、女優のグウィネス・パルトローが勝訴

スキー事故をめぐる裁判で、女優のグウィネス・パルトローが勝訴
Twitter/The New York Times

2016年のスキー事故に関し、女優のグウィネス・パルトローさんが訴えられた裁判で、30日に判決が下された。

 

ユタ州のスキーリゾートでの衝突事故

 

この裁判では、2016年2月26日にユタ州のディアバレー・スキーリゾートで発生した。パルトローさんと、検眼士のテリー・サンダーソン氏とのスキー事故について争われたという。

 

サンダーソン氏は2019年1月に訴状を提出し、パルトローさんがスキーで暴走して、自分に突っ込んできたと主張。

 

その結果、サンダーソン氏は激しく転倒して気を失い、脳損傷、4本の肋骨骨折、その他の重傷を負ったと訴えた。

 

ただし翌月に提出された修正訴状において、サンダーソン氏は損害賠償の額を310万ドル(約4億1000万円)から30万ドル(約4000万円)に変更したそうだ。

 

一方、パルトローさんは2019年2月に反訴を起こし、「背中に突っ込んだ」のはサンダーソン氏の方だと主張。

 

またこの訴訟を「自分の名声と富を利用しようとする試み」だとし、1ドルの「象徴的損害賠償」と「裁判費用」「弁護士費用」の支払いを求めたという。

 

そして裁判が今年の3月21日に始まり、陪審員は2人の証言を聞くことになった。

 

Twitter/The New York Times

曖昧な男性の証言

 

裁判において、サンダーソン氏は「(スキーをしていた時)自分の目の前には誰もいなかった」と主張。そして「突然、血の気が引くような悲鳴を聞いた後、背中に強くぶつかった」と証言したという。

 

この事故の結果、サンダーソン氏は以前のように活動する気も起きず、生活に輝きを取り戻せず、「引きこもり」のような状態になったと主張した。

 

一方、パルトローさんは「サンダーソン氏が、自分の背中に直接スキーで突っ込んできた」と主張。同時に、事故の後、パルトローさんは襲われたと感じ、動揺していたと証言した。

 

その上で「私は事故を起こしたわけではありません。だから、その後に彼に起こったことに関して、私に落ち度はありません」と述べた。

 

裁判では他にも、様々な専門家やサンダーソン氏の娘2人、サンダーソン氏の元恋人、事故の唯一の目撃者だと主張する人物、スキー専門家、ディアバレーの従業員などから話を聞いたという。

 

男性側に100%の過失を認定

 

そして3月30日、陪審員は、2時間半あまりの審議の末、スキー事故についてはサンダーソン氏側に100%の過失があると、全会一致で認定。パルトローさんに1ドルの損害賠償を支払うよう命じた。

 

パルトローさんはその後、声明で「私は結果に満足していますし、Holmberg判事と陪審員の努力に感謝し、このケースを処理するために彼らの思慮深さに感謝します」と述べた。

 

パルトローさんの弁護士であるスティーブ・オーウェンズ氏も声明で「この満場一致の結果に満足しており、裁判官と陪審員の思慮深い事件処理に感謝しています。グウィネスは、自分が信じるものを擁護してきた歴史があります。この状況も同様で、彼女はこれからも正しいことのために立ち上がるでしょう」と述べたという。(了)

 

出典元:ABC News:Jury sides with Gwyneth Paltrow in ski crash trial(3/31)

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