子猿が幼児を誘拐しようとするショッキングな動画は本物なのか?
子猿が街中で幼児に掴みかかり、倒れた幼児をそのまま引きずって連れ去ろうとする恐ろしい動画が、海外SNSやメディアで話題になっている。
おもちゃのバイクに乗った猿
SNSユーザーの多くが「誘拐未遂(kidnapping attempt)」と呼んでいるその15秒の動画は、インドネシアのタンジュンサリ(Tanjungsari)という町で撮られたものらしい。冒頭には、おもちゃのバイクに乗って裏路地を疾走する子猿が映っている。
子猿は、道端のベンチの前でバイクを乗り捨て、そこに座っていた女児にいきなり掴みかかる。そして、恐ろしい素早さで子供を引きずって行くのだ。しかし途中で手を放し、「誘拐」は未遂に終わる。自由になった女児は立ち上がって、意外と冷静に服の汚れを払い、元いたベンチに戻っていく。
We are surely living in strange times😳
Broad daylight kidnapping attempt by monkey……VC- Rex pic.twitter.com/04grUaB4eY
— Susanta Nanda IFS (@susantananda3) May 4, 2020
いま、この動画はSNSで広くシェアされているが、海外メディアによると、最初に投稿したのはアメリカの元プロバスケットボール選手で、Rex Chapmanさんという人。現在削除されている彼の投稿には、こんな文が付けられていた。
「オートバイに乗った猿が幼児をさらっていこうとするのを、最後に見たのはいつだったか思い出せない。久しぶりのことだ…… ——Rex Chapman @RexChapman」
5月4日に投稿されたChapmanさんの動画は、投稿後数時間で400万回近く視聴され、リツイートされた回数は1万6000近くにのぼったそう。
紐で引かれていた
動画を見て、子猿の怪力に違和感を覚えた人は多いだろう。
実は、よく見ると、子猿は首輪をはめいて、そこに紐が繋がっている。紐の端は、画面の外にいる飼い主が持っているようだ。これに気づいたSNSユーザーたちは、子猿の怪力の謎をこんなふうに解いている。
飼い主は子猿に紐を付けたままおもちゃのオートバイに乗せて、道を行ったり来たりさせていた。おそらく、紐に繋がれてフラストレーションが溜まっていた子猿は、衝動的に近くの女児に飛びついた。飼い主は急いで紐を引いたが、子猿が女児の服を放さなかったので、そのまま女児を引きずる形となった。
ちなみに、子猿が乗っているバイクにエンジンはなく、レバーや紐などを引くとはずみ車が回って、その力で進むオモチャだそう。インドネシアでは普通に売られているようだ。(了)
出典元:NDTV:Monkey Riding A Bike Grabs Toddler, Drags Her In Shocking Video(5/4)
出典元:The Indian Express:Watch: Monkey on a bike grabs toddler, drags her along the road(5/5)