昔懐かしアスキーアートのタトゥーが国際コンクールで優勝
1970年代に生まれたASCIIアート(アスキーアート)は、英文字や数字などのプレーンテキストで絵を描く技法。
今ではあまり流行らなくなってしまったこの技法をタトゥーで復活させ、注目されている人がいる。第9回モスクワ国際タトゥーコンベンションで開催されたコンテストで優勝したAndreas Vrontisさん(31歳)だ。
唯一のアスキー・タトゥー・アーティスト
Vronitisさんは海外メディアの取材を受けて、「僕が知る限り、アスキーアートのタトゥーをやっているのは世界で僕一人だ」と言う。
彼はタトゥーアーティストとしてこれまで6年間活動しているが、アスキーアートを始めたのは2015年から。初めての作品はジョン・レノンのポートレートで、これが国際コンベンションで優勝した。
画像生成ソフトは使わない
彼はタトゥーの制作過程を秘密にしているが、写真などからASCIIアートを生成するソフトはまったく使わないと言う。「それだとあまりいい絵ができない」からだそう。
何年もかかってオリジナルで作り上げた制作方法を、できるだけ公開したくありません。ただ、コンピュータソフトは使いません。ソフトはたくさんありますが、それを使っても期待したほどリアルな絵にはならないのです。だから、自分で考えて文字を並べています。
タトゥーで細かい文字を並べるのは、技術的に非常に難しいという。極小の文字のラインを明確にしなければならず、文字と文字の間隔も重要だ。
針を少しでも強く押し込み過ぎると、それだけで全部が台無しになりかねない。
ラインはとても細く、文字間隔は非常に狭い。ある意味、ミスは一つも許されません。完成までにだいたい8時間かかります。その間集中し続けるのでとても疲れます。
FacebookやInstagramに発表されている彼の最新作を見ると、2015年当時からさらに技術に磨きがかかっているのが分かる。
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(了)
出典元:Odditycetnral:Tattoo Artist Creates Stunning Portraits Entirely Out of ASCII Code(6/6)
出典元:Vice:Creating Incredibly Realistic ASCII Portraits(6/5)