数秒ごとにデザインが変わるデジタルドレスを、Adobeが発表
フォトショップやイラストレーターなどのソフトウェアで知られたアドビ(Adobe)が、瞬間的に柄が何種類にも変わるデジタルドレスを開発。先日、アメリカで開催されたクリエーターの祭典「Adobe Max 2023」で発表した。
ボタン操作で柄が変わる
Adobe Max 2023の会場で新開発のドレスを披露したのは、開発者であるChristine Dierkさん。彼女自身がモデルも務め、「布地に命を吹き込むデジタルドレス」の早変わりをデモンストレーションした。
そのドレスは、オフショルダーのワンピースタイプ。布地の表面に光沢があり、まるでスパンコールがあしらわれている様に見える。
「伝統的な服は変化しませんが、それとは違い、この服は一瞬で見た目を新しいものに変えることができます」舞台上のDierkさんがそう言うと、本当に次の瞬間、クリーム色だったドレスがメタリックシルバーに変わる。
彼女は続けて柄を変え、同じドレスが十字模様や菱形のパターン、様々なタイプのストライプ柄になる様子を見せる。
Okay, WHAT? #ProjectPrimrose literally made us gasp out loud. 😳 In the running for best Sneak at #AdobeMAX. Which version of this interactive dress is your favorite? https://t.co/l8Y0bahPUh pic.twitter.com/QC65bWJ5s2
— Adobe (@Adobe) October 12, 2023
基本的にはボタンを押して柄を変えるのだが、ボタンを使わないモードもあるそう。その場合は、服に仕込まれたセンサーが着ている本人の動きを感知し、体の動きに応じて柄を変えるという。
最先端の液晶技術を利用
このデジタルドレスには、高分子分散型液晶(polymer-dispersed liquid crystal/PDLC)が使われている。これは、消費電力が少ないフィルム状の液晶で、好きな形に切ることができるため、車用調光液晶フィルムとしての需要が多いとのこと。
Adobeが公開した映像を見た感じでは、デジタルドレスの表面にタイル状のPDLCがくまなく並べられているようだ。
服だけでなく、ハンドバッグや家具のファブリックなどにも応用可能なのだそう。(了)
出典元:MailOnline:Talk about a quick change! Adobe unveils a futuristic dress that changes design every SECOND(10/16)
出典元:Adobe Blog:MAX Sneaks highlight several new generative AI capabilities across photo, video, audio, 3D and design(10/11)