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インドネシアの警察が12人のトランスジェンダーを拘束、男の服を着せて髪を切る

インドネシアの警察が12人のトランスジェンダーを拘束、男の服を着せて髪を切る
Twitter/Nuice Media/kliksatu

インドネシアでトランスジェンダーの女性らが警察によって拘束され、髪を切られる事態が起きた。

 

髪を切り男の服を着せ、3日間拘束

 

この出来事が起きたのは、インドネシアのAceh州北部とされている。

地元警察は1月27日に、同地域内にある複数の美容院に押し入り、働いていた12人のトランスジェンダーの女性(心が女性)を拘束。

 

警察署へ連れて行き彼女らの長い髪の毛を切り、男性の服を着せて、3日間留置したという。

 

地元警察は彼女らの髪の毛を切りながらも、本当の男のように振舞うよう指導するために行ったと語っているとか。

 

このような行為に対し、人権団体から非難の声が上がっているそうだ。

Twitter/Nuice Media/kliksatu

地元住民の苦情により彼女らを拘束

 

Aceh州は厳格なイスラム法が適用されている唯一の地域とされ、トランスジェンダーの女性らは地元で、男女を組み合わせた「waria」という言葉で呼ばれていたとされている。

 

警察によれば以前から地元住民は、トランスジェンダーのコミュニティが子供たちにネガティブな影響を及ぼしていると不満を募らせていたという。

 

そのため今回、12人の女性を拘束したのだが、Ahmad Untung Surianata警察署長は取材に対し「彼女たちにカウンセリングと指導を行い、今では本当の男のように振舞っている」と語ったとか。

 

これに対しインドネシアの国家人権委員会は、警察の行為を非難。警察が法の枠外で行動しており、非人間的だとして、委員長のBeka Ulung Hapsara氏は次のように語っている。

 

「これまで私たちが受け取っている、(警察が)押し入った時の写真や情報を見たあとでは、警察が行動規範を破っているのは明らかです。警察の仕事は人々を守ること、特に弱い立場の人を保護することです」

YouTube/AYU FITRI

近年、反LGBTの動きが強まる

 

BBCによれば、Aceh州は10年以上も前から厳格なイスラム法を導入する特別な権利が許された地域で、そのため近年は保守化の傾向にあるという。

 

またトランスジェンダーであることはシャリア法(イスラム法)に違反するわけではないのだが、ゲイ同士の性交渉は禁じられており、昨年も2人の男性が公の場で鞭で打たれたそうだ。

 

一方、インドネシアでは長い間、トランスジェンダーの文化と伝統を保持しており、歴史的にも彼らは広く大衆から寛容な態度で迎えられてきたとか。

 

また付近の群島の一部地域では、この「waria」は神聖な存在とみなされているという。

 

しかしインドネシアはここ数年、反LGBTの動きが強まっており、彼らのコミュニティに対し宗教指導者や国会議員などから批判の目が向けられているそうだ。(了)

 

 

※下の動画はトランスジェンダーの女性が連れて行かれる動画とみられている。

 

出典元:AMNESTY INTERNATIONAL:Indonesia: Police arrests and attempts to ‘re-educate’ transgender people must end(1/29)

出典元:BBC:Indonesia: Transgender women in Aceh detained by police(1/29)

 

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