脳性まひの少女が病院のベッドで捕らえられて収容される。理由は「不法滞在者だから」

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ロサ・マリア・ヘルナンデスちゃんは、脳性マヒを持つ10歳の少女だ。10月中旬、米テキサス州ラレドにある病院で治療を受けていたロサちゃんだが、胆のうの手術を受けるために別の病院へと救急車で移動していた。

 

その救急車の中で、ロサちゃんの運命が大きく変わることとなる。

 

米国移民局が少女を拘束

 

家族がNew York Timesに語ったところによると、現地時間の深夜2時、ロサちゃんが乗った救急車を移民局が止めた。その後、移民局の監視下で転院先の病院まで行くことを許可したという。

 

そして退院まで彼女の病室の外で監視を続け、退院許可を待ってロサちゃんを拘束。ベッドの上から、移民局の収容施設に運ばれた。

 

入院中も病室のドアは、監視の目が届くように常に開けられていたという。脳性マヒを持つ手術直後の少女が、逃亡するのを警戒してのことだ

 

生後3カ月で不法滞在者に

 

ロサちゃんの両親が彼女を連れてアメリカにやってきたのは、彼女が生後3カ月のとき。脳性マヒの彼女によりよい治療を受けさせるため、“不法滞在者になる”という道を選んだのだ。

 

アメリカには米国の永住権がある祖父や、市民権のあるいとこが住んでいる。

 

現在ロサちゃんは、テキサス州サンアントニオにある移民収容施設に収容されている。本来は中米諸国から1人で米国にやってきた子どもたちを収容している施設。両親と離れているだけではなく、1031日の段階で面会もできていないという。

 

そこでロサちゃんは十分な医療ケアを受けられないとご両親は主張している。

 

Facebook/Now This Politics

解放を求めて裁判が起こされた

 

移民局は現在、ロサちゃんを家族のもとに戻すべきかどうかを評価しているところだ。この手続きには数週間から数ヵ月かかるという。また、自発的に米国を去るようにと促している。

 

合法的にアメリカに滞在しているロサちゃんの祖父やいとこは、彼女が合法的にアメリカに残れるような道を模索しているという。

 

ロサちゃんの拘束が身体や精神に悪影響を与えていることや、令状なしで拘束されたものであること、移民局は彼女に両親がいることを知りながら不適切な施設に収容していることなどから、NGO団体のアメリカ自由人権協会は1031日、彼女の解放を求めて裁判を起こした。

 

相次ぐ医療現場での拘束

 

2017年に入ってから、病院での不法滞在者の拘束が相次いでいる。

 

2月には脳腫瘍患者の男性を病院で拘束。6月には姪っ子に骨髄を提供しようとしていた男性を、9月には2カ月の息子に脳腫瘍の手術を受けさせるつもりだったカップルを拘束した。

 

医療にかかわる財政負担の軽減は、トランプ政権が抱えている課題の一つ。今年に入ってから相次ぐ医療現場での不法滞在者の拘束を、関連付けて報じているメディアもある。(了)

 

 

出典元:The New York Times10-Year-Old Immigrant Is Detained After Agents Stop Her on Way to Surgery10/25

出典元:The Washington PostUnder Trump, fighting for disability rights means fighting for immigration rights10/28

出典元:NowThis PoliticsRosamaria Hernandez Was Removed From Hospital By Border Patrol10/28

出典元:The GurdianLawsuit seeks release of disabled immigrant, 10, held after hospital visit10/31

 

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