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豪での銃規制が16件の乱射事件を阻止していた?新たな調査で明らかに

豪での銃規制が16件の乱射事件を阻止していた?新たな調査で明らかに

オーストラリアにおいて行われた最新の調査により、同国では銃規制法により16もの銃乱射事件が未然に阻止されていたことが明らかとなった。

 

1996年の大量虐殺を機に制定された厳しい銃規制法

 

この調査結果が明らかとなったのは今月13日のこと。

 

オーストラリアには銃器を買い戻す制度と厳しい銃規制があり、調査ではそれらが大量殺人を未然に防いできたことが判明したという。

 

オーストラリアにおいて銃器を買い戻す制度が誕生したのは1996年のこと。

 

この年、同国では観光地として知られるタスマニア島のポートアーサーのカフェで、銃乱射事件が発生。

 

35人が死亡し、23人が負傷するという惨事が起きていた。

 

この後オーストラリアでは銃規制を求める声の高まりを受け、規制法を導入。

 

それにより、1996年から2015年までの間に103万8089 もの銃が返却されてきたという。

 

これについて調査報告書では、オーストラリアに存在する“一様に整えられた銃規制、銃器のライセンスを保持するための合法的な理由としての自己防衛の否定、鍵のかけられた銃貯蔵庫、個人的な銃販売と半自動ライフル、ポンプ連射式散弾銃の禁止、そして共通化された罰則”が銃による犯罪を防いできたとしている。

 

銃規制法がなければ16件の大量虐殺事件が起きていた可能性

 

一方、シドニー大学の研究者で銃規制団体のメンバーであるSimon Chapman氏らはポートアーサーにおける大量殺人事件の発生前の1979年から2013年までにおける、オーストラリア国内の銃による事件に着目。

 

するとこの間に13もの銃乱射事件が発生していたものの、1996年の銃規制法制定以降はそのような事件は一回も発生していなかったことが判明したという。

 

報告書ではこれについて、「これらのデータは銃規制法の改革が効果的に大量虐殺を食い止めることを示している」としている。

 

さらにChapman氏は銃規制法の存在により、どのような影響がもたらされた可能性があるかコンピューターにより解析。

 

すると1996年の銃規制法導入以前、オーストラリアでは4年に3度ほどの割合で銃による大量殺人事件が発生していたことが明らかになったという。

 

調査報告書では「この割合で事件の発生が続いていたとすれば、2018年2月までにおよそ16件もの銃乱射事件が起きていたことになる」としている。

 

 

米国では毎年1300人もの子供が銃の犠牲に

 

一方、銃による大量殺人事件が最も多く発生している国といえば、やはり米国だろう。

 

銃により殺害されている人の数を比較すると、2015年米国では10万人に11.2人もの人が殺害されているのに対し、オーストラリアでは1.2人となっていたという。

 

さらに米国では銃により亡くなっている子供の割合が突出して高いのも事実だ。

 

The Centers for Disease Control and Preventionの統計によると、先進国の中で14歳までの間に銃によって殺害された子供のうち、米国人の割合は90%以上にも及ぶという。

 

さらにこの統計によると、米国では17歳までに銃によって殺害される子供の数は毎年少なくとも1300人となっており、さらに銃によって負傷する子供の数も5800人にも及ぶとのことだ。

 

米国では風邪や心臓病、先天性異常などを上回り、銃による殺害が17歳までの死亡原因の第3位となっている。

 

この現状には医療関係者も危惧しており、銃の問題は国民の健康の問題でもあるとし、銃による殺害事件の理由が何なのかという論争に終止符を打つべきであると訴えている。

 

また米国の銃規制賛成派の間でも、オーストラリアのような銃規制法を求める声が上がるものの、法を制定する側の政治家らの銃規制への関心が低いのも事実だ。

 

 

銃乱射事件がとめどなく起こる米国。同国がオーストラリアのような効果的な銃規制法を導入し、銃による尊い命の犠牲を減らす日が来ることを願うばかりだ。(了)

 

出典:NBCNews.com:Australian gun laws stopped 16 mass shootings, new calculations show(3/12)

出典:Medscape:Semiautomatic Rifle Ban Stopped Mass Shootings in Australia, Study Suggests(3/15)

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