スウェーデンで裸になることを推奨するクラブが登場、近所の教会の逆鱗に触れる
スウェーデンの首都、ストックホルムに裸になることを推奨するナイトクラブが登場するも、近隣の教会が抗議し注目を集めている。
エントランス時に裸になるとタダ?
ストックホルムに24日新たに登場したナイトクラブ「Klubb Naket」。
オープン初日となったこの日には約400人もの客が集まり大盛況となったが、このクラブは少々眉をひそめてしまうようなコンセプトを掲げている。
なんとこちらのクラブではエントランス時に裸になると、タダで入場できるのだ。
さらにクラブは“感じることをこの場でできる”“裸で来い。ありのままの自分で来い。やりたいようにしろ。全てはここにある”といったうたい文句まで掲げているという。
クラブのオーガナイザーの一人、Eddie Eneqvist氏は、初日のパーティーを素晴らしかったと表現。
「素晴らしい成功だったと言える。クラブは400人ほどの客で満員状態で、雰囲気も非常に良かった。裸の客は半分ほどだったが、リスペクトと理解を持って接していた」
クラブを閉鎖させたい近隣の教会
一方、このクラブの登場には誰もが好感を抱いていたわけではない。
中でもこの近隣に位置するSödermalm教会は、クラブを閉鎖したい旨を訴えているという。
教会のLennart Torebring牧師は「多くの教会員の若者が周辺地区から(クラブへと)来ており、堕落と不正の下に強く影響されている」と嘆く。
「我々は性的純潔さを信じており、性的関心は結婚によって保護される必要がある」
「Södermalmにおいて起きていることは深刻な結果をもたらす可能性があり、クラブは鬱と迷える精神の温床となる」
裸になることを推奨しても違法な点はなし
これに対し、Eneqvist氏は牧師の見解をリスペクトするとした上で、クラブは性的関係を持つことが目的のものではないと主張。
「我々のクラブはエレクトロニックミュージックに焦点を定めたものであり、ベルリンのクラブのように誰に対しても開かれたものとしたい。クラブの部屋はオープンラウンジのようなものとして見るべきものだ」
ちなみにこのようなクラブの主張に対し、弁護士のAnton Strand氏は裸になることを推奨するクラブを開くのには違法な点は何もないとしている。
一方クラブ内においても、誰かに対して性的嫌がらせをするために服を脱いだりする行為はご法度となるそうだ。
日本であれば人前で裸になることを推奨するクラブだなんて信じがたいことに感じられる。近隣住民や教会とクラブがうまく折り合っていくことができるのか気がかりだ。(了)
出典元:The Local Sweden:Naked Stockholm nightclub sparks protests from neighbouring church(2/27)
出典元:Sputnik International:Paradise Lost: Naked Swedish Nightclub Irks Neighboring Church(2/28)